最終回
「経済雑誌ダイヤモンド」創刊の文化史と人物誌(1913年)
坪井賢一
1913年に「経済雑誌ダイヤモンド」を創刊し、ダイヤモンド社の社長をつとめた石山賢吉だったが、そこへ至る過程には、現在にも歴史を残す日刊紙…
2012.2.24
大正時代から現代まで、その時代の経済事象をつぶさに追ってきた『週刊ダイヤモンド』。創刊約100年となるそのバックナンバーでは、日本経済の現代史が語られているといってもいい。本コラムでは、100年間の『週刊ダイヤモンド』を紐解きながら、歴史を逆引きしていく。
最終回
坪井賢一
1913年に「経済雑誌ダイヤモンド」を創刊し、ダイヤモンド社の社長をつとめた石山賢吉だったが、そこへ至る過程には、現在にも歴史を残す日刊紙…
2012.2.24
第44回
坪井賢一
戦時下の統制で用紙も不足し、東京からの疎開がすすんで読者も激減した1944年秋、もっともページ数の少ない「ダイヤモンド」があった。本文16…
2012.2.10
第43回
坪井賢一
高橋是清は4度目の蔵相に就任した日からわずか44日間で、1927年の金融恐慌を片付け、さっさと辞任した。実際は4月22日から3日間、銀行を…
2012.1.27
第42回
坪井賢一
高橋是清は2度、窮地の日本経済を救った。1931年12月、高橋は蔵相に就任すると、金本位制からの再離脱を発表。財政拡張政策やインフレ政策に…
2012.1.13
第41回
坪井賢一
高橋是清が昭和恐慌によって窮地に追い込まれた日本経済を救う直前、大蔵大臣に就いていたのが井上準之助だ。インフレ政策を導入した高橋とは対照的…
2011.12.9
第40回
坪井賢一
高橋是清は、1921年11月から22年6月まで首相兼蔵相、立憲政友会総裁も経験している超大物政治家だった。1920年代末の金融恐慌と昭和恐…
2011.11.25
第39回
坪井賢一
「ダイヤモンド」1936年1月1日号で座談会「議会解散と政局」が掲載された。この当時の岡田啓介内閣は、民政党主体の挙国一致内閣ではあるもの…
2011.11.11
第38回
坪井賢一
「ダイヤモンド」1937年3月1日号では、有力政治家を招いた大座談会が掲載された。当時の内閣は陸軍出身の林銑十郎首相のもと、日本興業銀行総…
2011.10.28
第37回
坪井賢一
「ダイヤモンド」は1937年3月1日号で有力政治家を招いた大座談会を掲載している。その座談会に出席していた芦田均は、自由主義的資本主義から…
2011.10.14
第36回
坪井賢一
近衛文麿は、3度の組閣により、挙国一致のまったく新しい国家体制を目指した。しかし、第一次近衛内閣成立の直前には、軍部が圧倒的な力を誇り、組…
2011.9.30
第35回
坪井賢一
近衛文麿は、日本の死命を決する段階で3回組閣をした人物である。1930年代後半には、右翼から左翼まで巻き込んで、近衛を首班とする新しい政党…
2011.9.16
第34回
坪井賢一
1951年の日本社会党分裂後、左派社会党政策審議会長、そして書記長となった和田博雄は、もともと企画院の革新官僚で、自由党の閣僚だった。それ…
2011.9.2
第33回
坪井賢一
大正中期から「ダイヤモンド」は、臨時増刊号として、政財界の多くの人物評を掲載した「財界人物」を発行している。その書き手の1人が、幸徳秋水ら…
2011.8.19
第32回
坪井賢一
1945年8月、第2次大戦終結も、兵士の帰国や海外からの引き揚げ者への対応などで財政支出は巨額にのぼり、政府が貨幣増発したことで激しいイン…
2011.8.5
第31回
坪井賢一
第2次世界大戦の敗北から日本経済が復興する過程で、朝鮮戦争特需が大きな契機となった。その特需は当時のGDPの約5%を占めるほどだったが、そ…
2011.7.22
第30回
坪井賢一
市場競争を生き抜いてきた電力会社は、革新官僚らによって、民有国営化の流れに巻き込まれていく。そして1939年から1942年まで、資本家・経…
2011.7.8
第29回
坪井賢一
1940年9月、「資本と経営の分離」、すなわち企業の所有は株主・資本家のままで、経営を国有化して生産力を戦争へ集中させるという統制経済手法…
2011.6.24
第28回
坪井賢一
戦前日本の電力産業は、ほぼ自由市場で数十社から数百社が競争していた。しかし、政府は戦争を視野に国家総動員体制を敷き、電力国家管理への道が進…
2011.6.10
第27回
坪井賢一
福島原発をめぐる東電の損害賠償問題で浮上した「発送電分離論」。そもそも日本の電力市場は誕生から1939年までは完全な自由競争市場で、発電会…
2011.5.27
第26回
坪井賢一
1951年以前の体制は、国家による一元的な電力管理体制だった。戦後、GHQは財閥解体に乗り出し、独占資本を次々に解体していった。そのなかで…
2011.5.13