この世のだれも、死んだことがない。だから考える。言葉がのこる。本書『死の名言』は、望むと望まざるとにかかわらず死について考えを巡らせることになったとき、その一つの助けとなるべくまとめた本です。道しるべとなるのは、99人がこの世に残した「死についてのことば」。作家、漫画家、武士、コメディアン、実業家、政治家など、幅広い分野で活躍した人物が書き残したり、言い残したりしたことばを集めました。本書はけして明るくはありませんが、ふしぎと暗くもありません。むしろ、死をとおして「どう生きるか」を考えるヒントに満ちています。「これから、どう生きるか」を考えざるを得なくなった、ポストコロナ時代の必読書である本書の一部を紹介します。