スタートアップ関係者のバイブルが8年ぶりに全面改稿!
起業家・VC・弁護士・会計士・税理士・司法書士・新規事業担当者など、スタートアップ関係者のバイブルとなっている『起業のエクイティ・ファイナンス』が、「スタートアップを成長させるインセンティブの設計図」という新たなコンセプトのもと全面的に改稿。『増補改訂版 起業のエクイティ・ファイナンス』として新たに発売されました。
(磯崎哲也、ダイヤモンド社刊)
「優先株式」「資本業務提携の実務」「J-KISS」
「リストリクテッド・ストック」
「スピンオフ・MBOのスキーム」
「VCファンドの作り方」「未来への施策」
などを、日本トップクラスの実務経験をもとに解説します。
【主要目次】
序章:劇的に変化する日本のスタートアップ生態系
第1章:創業時から考えるべき資本政策の注意点
第2章:シード段階の投資実務
第3章:優先株式を使った投資実務
第4章:投資の契約実務
第5章:リストリクテッド・ストック
第6章:スピンオフ、MBOを成功させる
第7章:議決権の異なる株式を用いる「dual class」
第8章:日本のベンチャー投資ストラクチャー
終章:スタートアップの未来ビジョン
【本文より】
みなさんは、若くてお金がない学生時代に「将来、自分がちゃんとした社会人になっているとしたら、その将来の自分がタイムマシンでお金をちょっと送ったりしてくれないかなぁ」と妄想したことはありませんか?
また、すでに今それなりに収入がある人は「若いころの金がなかった自分に、少しでもお金を仕送りしてあげられれば、もっと本を購入したり留学したりして勉強できたのになあ」といったことを考えたことはないでしょうか?
一般の人は、タイムマシンで未来の自分から送金を受けることはできません。
しかし、スタートアップではそうしたタイムマシンがすでに「エクイティ・ファイナンス」という形で実用化されていると言えます。
スタートアップのエクイティ・ファイナンスとは、未来に成功している自社の姿(ビジョン)や、そこに確実に至るための道筋をクリアに示し、投資家から大量の資金を調達したり、ストックオプション等を渡して優秀な人材に会社に参画してもらうことなのです。