2月1日東京の人気入試

 2月は、東京から見ていこう。1日午前の共学校では、東洋大学京北(1回)がここ数年来の人気を継続、22年の実倍率4倍がさらに上積みされて6倍をうかがう勢いとなっている。淑徳(特選1回)は志望者4割弱増、東京都市大学等々力(1回)は3割増で、いずれも実倍率予想は2倍を超えている。目黒日本大学(1回午前)も3倍台半ばの実倍率予想で、その人気に陰りはない。

 1日午前の女子校では、志望者数が3割半伸びている4校にまず注目したい。実践女子学園(1回・思考力)は22年の実倍率3.2倍が4倍台半ばへ、以下同様に、品川女子学園(1回)の2.3倍が3倍超え、跡見学園(1回)2.0倍が2倍台後半、田園調布学園(1回)が2.1倍から3倍近くへと、初回入試にしてはいずれもいささか厳しい競争状況も考えられる情勢下にある。

 志望者数2割増では、22年に311人が受験した山脇学園(A)は4.2倍の実倍率が5倍超え予想の人気、190人受験の三輪田学園(1回午前・英検利用)は2倍台半ばまで高まりそうで、東京女学館(1回)も同様だ。

 1日午後は、午前以上に人気の入試が多い。実倍率2倍前後の入試が多く、併願需要にも応えている。22年の受験者数が200人以上の入試から見ていくと、422人と別格感のある実践女子学園(2回・英語資格1回)は志望者を1割増やして実倍率を4倍に乗せる勢いだ。一方、298人と大人気の大妻中野(2回)は1倍台半ば強の実倍率と、引き続き受けやすい。志望者数を3割強増やした跡見学園(特待1回)は予想実倍率2倍に乗せそうで、6割弱増の品川女子学院(算数)は3倍超えも見えてきた。

 受験者数100人以上では、志望者数2倍半と激増の東京家政大学(2回特別奨学)は1.5倍の22年実倍率が3倍を大きく超えるかもしれない。日本大学豊山女子(2科1回・算数)は1割強の伸びで、こちらはなんとか1倍台後半にとどまりそうである。

 ここまでは女子校だったが、共学校はどうか。22年受験者数187人の青稜(1回B)は2割弱志願者を増やし実倍率が4倍に近づく勢いで、同136人の淑徳(東大1回)は6割弱増やして実倍率3倍に迫る人気となっている。

 22年受験者数が100人に届かなかった入試では、淑徳巣鴨(スカラシップ1回)が志望者を倍増させており、実倍率10倍超えの可能性も出ている。神田女学園(2回)は2倍乗せ、宝仙学園共学部理数インター(新4科・読書)や中村(1回午後)、女子聖学院(2回)は2倍台後半から3倍に迫るかもしれない。