フィルモア・アドバイザリー
第3回
品川区は、東京23区でも指折りの商店街発達地域だ。戸越銀座をはじめ、商店街の集客力は大型スーパーにも引けをとらない。そのパワーの源を探ると、品川区の商業の生い立ちそのものが熱気に包まれていたことがわかる。

第2回
文京区は、消費の区外流出が23区中最大級となる。商店街は、バブル時の地上げや中小スーパーの台頭で疲弊した。しかし、よみせ通り商店街や地蔵通り商店街は、「街歩きブーム」のトレンドに乗り、客足を取り戻しつつある。

第1回
全国で街歩きブームが起きている。「街歩き派」の人気が高いのが、古き良き時代の風情を残した商店街だ。東京23区のなかでも昭和の面影が色濃く残る荒川区の商店街には、どんな魅力とパワーがあるのか?

最終回
「東京23区」の最終回は、東京の中で最も東京らしい街・港区の実像を紹介。高所得層の数が全国一となる港区には、女性をはじめトレンドに敏感な人々が集まる。まさに、「人はセレブ、街はハイソ」という代名詞がピッタリだ。

第22回
江戸川区は、高齢者の数が多いと共に、若いカップルや子どもの数もダントツで多い。様々な河川に挟まれたこの区は、かつて「陸の孤島」と呼ばれ、社会インフラも未整備なものが多い。そんな区が、なぜ若いパワーに溢れているのか?

第21回
都内最大級のターミナル駅・池袋を擁する豊島区だが、データからは昔ながらの木造共同住宅や青年層の多さがうかがえる。高層ビル群を眺めながら夢に向かって生きる現代版“トキワ荘世代”は、この街にいるのだろうか?

第20回
区の名前に植物がつく杉並区は、その名のとおり緑豊かな区。落ち着いた大人の街という印象があるが、年齢構成を見ると実は若者の区という特徴が浮かび上がってくる。さらに新しいことに果敢に挑み、「杉並らしさ」が生まれている街である。

第19回
中野区は、東京随一の人口過密地域だ。政府の経済政策により、大量の木賃アパートがつくられ、人々が流入したためだ。若年層、オタク、高齢者まであらゆる人が出入りする中野区は、「離合集散の街」とも言える。

第18回
「商業の中心地」というイメージが強い中央区だが、実は人口減少を克服するために、並々ならぬ努力をしてきた。最近ではヤングアダルト層が増えているが、彼らのために生活インフラを整えることが、次なる課題だ。

第17回
目黒区と言えば、都内でも有数の人気を誇るおしゃれな街だ。しかし、30代~40代の未婚女性が盛り上げるこの街は、意外なことに人口減少が顕著になっている。どうやら、「住みたい街」と「住み続けたい街」は違うようだ。

第16回
葛飾区と言えば、国民的人気映画『男はつらいよ』の主人公・寅さんの故郷として有名だ。高齢者と若者が協力して守り続ける「古き良き文化」は、今も変わっていない。結束力の強さは、防災意識にも見て取れる。

第15回
板橋区には、これといった中心地区が見当たらない。しかし、以前から東京有数の工業地帯として栄えてきたこのエリアには、秘められた「強み」がいくつもある。近い将来、新たな「ナンバーワン」は生まれるだろうか?

第14回
魅力的な街がパッチワークのように折り重なってできている品川区は、23区の中であらゆる指標が中くらいである。しかし、子どもの増加率だけはズバ抜けて高い。区が宣伝する「子育てをし易い街」と関係があるのだろうか?

第13回
「イメージが薄い」と言われがちな北区。実は、23区中最も「少子化」「高齢化」「人口減少」が顕著な区でもある。だが、もともと産業の基盤は強い。汚名返上を賭けたイメージ戦略の中身を見てみよう。

第12回
「23区内で最も犯罪発生件数が多いのは?」と問われると、多くの人が「足立区」と答えるかもしれない。しかし、それは誤ったイメージだ。本来の足立区は、陸路の整備などに伴い、今まさに飛躍しようとしている。

第11回
昔ながらの上野や浅草を抱える台東区は、23区で最も高齢化が進んでいるにもかかわらず人口が増え続けるという、不思議なエリアだ。その背景には、「コンパクトシティ」ならではの強みがある。

第10回
深川や木場のイメージから、「昔ながらの水辺の街」と言われる江東区。しかし、今や大型マンションや娯楽施設を抱える近代的なウォーターフロントへと変貌している。注目すべきは、若い人口が急ピッチで増えていることだ。

第9回
「みどりの街」というイメージが強い練馬区だが、実は歴史的に「独立心」が旺盛な特殊な区である。農地や公園など、確かに緑の多さは東京23区でも随一だが、「アニメ発祥の地」という意外な顔も持っている。

第8回
飲み会やデートの「待ち合わせ」と言えば、まず思い浮かぶのが渋谷区だろう。区外から膨大な人々が流れ込む渋谷区からは、その反面、膨大な人々が流れ出している。その理由は「ブランド区」という性質による。

第7回
東京23区で最も広い大田区は、田園調布のような高級住宅地と、蒲田に代表される町工場の街という、両方の顔を持つ。特に町工場の実力には目を見張るものがあり、世界へ向けて同区を飛翔させる牽引役にもなり得る。
