2008.1.17 民事再生法適用、船場吉兆再生に女将は不可欠だった 食品偽装表示の船場吉兆が、昨日大阪地裁に民事再生法の適用を申請。後任社長として女将の佐知子取締役が就任する。この人事にマスコミの風当たりは強いが、今回は合理的な判断であったと考える。
2008.1.9 株主優待はどこまで許されるのか 株主に配慮した優待制度はたしかに効果的だ。しかし金券類を渡すというのは本来あまり好ましいものではない。また株主優待チケットが金券ショップに流れると、結果として会社の売上を減らす要因にもなる。
2007.12.26 MBOは企業にとって良いことか? 焼肉店「牛角」などを経営するレックス・ホールディングスのMBOで、株主たちが買取価格が不当に安いと申し立てていた問題で、地裁は請求を棄却した。適正な価格決定が行われるルールづくりが必要だ。
2007.12.19 本格的な委任状争奪戦に入ったイオン・CFSの争点 イオンと、グループ企業であるCFSコーポレーションが、アインファーマシーズとの経営統合をめぐり、委任状争奪戦に突入する。今回のケースは本格的な事業会社同士のプロクシーファイトであり、なかなかの好取組だ。
2007.12.12 旧カネボウの適正株価は幾らか?株式買取訴訟が大詰め 旧カネボウの3部門事業譲渡に反対した個人株主を中心とする約533人が起こしていた訴訟が、ここに来て大詰めの展開をみせている。争点となっているのが、株の買い取り価格である。
2007.12.5 「師走は“士走”」――12月はデューデリの季節 M&Aのデューデリは、なぜか12月に集中する。師走ならぬ“士走”ではないかと思えるほどに、弁護士、公認会計士、税理士など、「士業」といわれる資格者たちが一斉に駆けずり回る季節なのだ。
2007.11.28 M&Aにおける“ビューティー・コンテスト”とは? M&Aの「ビューティー・コンテスト」をご存じだろうか。ミス◯◯などの美人コンテストのことではない。M&Aや高額不動産売却の際の、売り手側のフィナンシャルアドバイザーの選定作業のことだ。
2007.11.21 加ト吉買収に動いたJTと日清の積極戦略 JTと日清食品による加ト吉買収が決まった。半年前から社長を送り込んでいたJTにとっては、経営しながらデューデリが行えたわけで、「同棲」した上で結婚にいたったようなものだ。
2007.11.14 増加する病院M&Aで、日本の医療が変わる 企業のM&A同様に近年増加しているのが、医療法人のM&Aである。今後、巨大医療グループによる統合は、ますます進んでいくと考えられる。医療の世界も統合再編の動きが加速している。
2007.11.7 NOVA支援企業が直面するこれだけの難題 会社更生法の申請を適用した英会話学校最大手NOVAの再建が始まった。破綻企業における「スポンサー選び」という観点から、NOVA再建に立ちはだかる課題を検証する。
2007.10.31 TBSと北越製紙で比較する第三者独立委員会の意義 楽天に対する買収防衛策を見送ったTBSと、王子製紙への発動を認めた北越製紙、2社の第三者委員会。対照的な2つのケースだが、企業経営にとってどちらがあるべき姿なのか。
2007.10.24 シナジー価値を高額TOB価格で示したキリンの協和買収 協和発酵が手がける新薬部門とキリンが目指す方向性は近い。両社ともに発酵を母体とした企業であり、薬品開発においてもバイオテクノロジーがベースにある。
2007.10.17 長崎屋・キムラヤセレクト買収で考えるM&Aの成否 ドン・キホーテが長崎屋買収で合意。同業者による買収の場合、仕入れ面でバイイング・パワーが増す意味は大きい。ヤマダ電機のキムラヤセレクト買収にもそれは言える。