
高須正和
第7回
かつてはアジアの国際トレードショーといえば香港を指し、中国の製造パワーと国際市場を結ぶ役割をしていた。中国国内の市場が大きくなり製造業の投資も拡大するにつれて、中国国内だけを対象にしたドメスティックな電気フェアの規模も、香港と同じぐらいの規模に拡大している。「世界の工場」で行われた電気フェアをレポートする。

第6回
「深セン書城中心城」は、東京最大の書店池袋ジュンク堂のさらに6倍のサイズを誇る世界最大の書店である。大学も少ない、知識階級のいない大都市に誕生した巨大書店。そこで扱われるあらゆる電子機器のマニュアルやVRブースなどは、世界の工場としての深センと、その次のステージを象徴している。

第5回
深セン市中心部の華僑城(OCT)エリアは、電化製品の工場が建ち並ぶ地域をリニューアルして、文化地区にしようとしている。その名もOCT LOFTという地区は工場の跡地にニューヨークのソーホーのようなセレクトショップやギャラリーが並び、若者たちがデザイナーズブランドを立ち上げたりしている。果たして深センからカルチャーは生まれるか。

第4回
深センの電気街「華強北」は、さまざまの(多くは低性能な)パチモノや奇妙な新製品であふれている。一方で深センはドローンの世界最大手メーカー・DJIのような、世界レベルの新興メーカーが本拠地を置く場所でもある。どういうものが開発されていて市場で見ることができるのか、華強北の市場をより深く歩いてみる。

第3回
「世界の工場」深センの中心部には、世界中の家電マニア、発明家、ブローカーを夢中にする巨大電気街「華強北」が存在する。1万店舗以上の電気店・パーツ問屋が集中し、「ここにない部品はこの世にない」「ここでの1週間はシリコンバレーでの1ヵ月」などと言われる華強北の凄みを紹介する。

第2回
深センの中心部からほど近い「大芬油画村」は、8000人の画家が集まった絵画の村だ。ホテルの受付や部屋などに飾られる複製画の60%がこの大芬で「生産」されているが、近年はオリジナル絵画を中心に年間700億円の売り上げを生み、新しい画家がデビューする街でもある。

第1回
わずか30年足らずで、人口が30万人から1400万人に増加するなど、人類の歴史上比類の無いスピードで発展した深セン。世界の工場として知られたこの場所は、今も中国全土から若者が集まり、65歳以上の高齢者は2%しかいない。爆発的な発展が続く都市・深センの真の姿を、チームラボの高須正和氏がレポートする。
