大江英樹
第12回
10月9日、ノーベル経済学賞が発表され、シカゴ大学のリチャード・セイラー教授が受賞した。日常生活における身近な経済行動について心理学を交えて分析する「行動経済学」の権威だ。行動経済学に関する著書が多い大江英樹氏に解説してもらった。

第11回
株式市場には、理論的な根拠があるわけでないが実際に起きやすい現象を指す「アノマリー」と呼ばれるものがある。その代表格は「5月に売って9月に買え」。理論的な根拠は乏しいが、行動ファイナンスで説明がつきそうだ。

第10回
投資を初めてやってみようと思う人の多くは、まず「プロ」に相談しようと考える。しかし、その行く先が金融機関という人が意外に多い。だが、よく考えてほしい。彼らは、「資産運用のプロ」ではないということを。

第9回
銀行を始めとする金融機関は、どこも「外貨建て資産を持つことの重要性」を訴える。一見、もっともなように思えるが本当にそうだろうか。重要なのは「外貨を持つ」ことと「外国資産を持つ」ことの違いにある。

第8回
「第二の通貨」とまで呼ばれるほど普及したポイントやマイル。貯まってくるとなんともお得な感じがするのだが、行動経済学の視点で考えてみると、消費者にたくさん買い物をさせようとするマーケティング手法の一つであることが分かる。

第7回
資産運用の本を読んだり、投資セミナーに参加したりすると、「複利効果によって資産は殖える」という言葉をよく聞く。しかし、冷静になって考えてみると、そこには二つの“罠”がある事が分かる。

第6回
株式投資の経験がない人に限って、「投資は楽をして儲けるもの」「儲けは不労所得」というが、決してそんなことはない。リスクを取って、リターンを得ているのだから。その本質を理解していない人は、決して儲けることができない。

第5回
昨今、公的年金の運用をめぐり、「年金財政は破綻している」などという報道がなされ、一般的に信じられている。しかし、これは大きな誤解。印象だけで決めつける「利用可能性ヒューリスティック」の“罠”にはまってしまう。

第4回
「ハイリスク・ハイリターン」という言葉がある。いかにも「リスクが高いものはリターンも高い」と聞こえるが、本当にそうだろうか。そう思っている人は証券マンのセールスに騙されてしまう人だ。

第3回
「高まるリスクに備えましょう」が売り文句の保険。しかし、このセールストークを投資心理学の視点から冷静に考えてみると、合理的ではない“勘違い”が含まれている。

第2回
まとまったお金が一度に手に入る退職金。この意味合いを考え、使い方に注意しなければ退職金貧乏となりかねません。そこには、直感的に考えて経験則で解釈し判断を間違えてしまう「ヒューリスティック」の罠が潜んでいるからです。

第1回
証券業界で、株式投資は「十勝一敗でも儲からない」と言われてきた。人間は、「常に合理的な判断をするとは限らない」生き物だからだ。そうした行動ファイナンスの視点から見て、できるだけ損しない投資方法を考えてみよう。
