大藪順子
日本の里親などの委託率、全国平均で18.3%。何らかの事情で実親と暮らせない子どもの多くは、施設で暮らしている。里親委託率は徐々に増加傾向にあるが、里親制度の普及にはまだ時間がかかりそうだ。

神奈川県には現在11の高校内に「カフェ」がある。生徒たちへの場所提供は、悩み相談ができる人の存在を知らせるだけでなく、問題を早期発見する役割を果たしている。県立田奈高校の「ぴっかりカフェ」にボランティアとして入ってみた。

8月最後の週末、「交通遺児友の会」が、山梨県の河口湖周辺で自然教室と題したキャンプを行った。交通事故で家族を亡くしたり、重度の障害を負った家族がいる子どもたちが同じような境遇の友達と一緒に思い出作りをするキャンプに同行した。

2017年3月で福島から自主避難している人たちへの住宅無償提供が終了した。今どんな気持ちで生活しているのか、何を必要とされているのか。自ら避難し、孤立しがちな他の避難者たちをサポートする側に立って活動する人たちに話を聞いた。

日本でも外国にルーツを持つ子どもの数が増えている。彼らの日本語教育だけではなく、文化や生活面でのサポートや心のケアも必要となっている。神奈川県内で活動する交流会の取り組みと、子どもたちの本音を紹介する。
