澁川祐子
コンビニから「男性向け」スイーツが消えた納得の理由
「男は辛党、女は甘党」が根付いていた昭和の戦後高度成長期。モーレツ社員は「菓子より酒」が絶対だった。今やコンビニのスイーツも「男性向け」さえ謳わなくなり、甘味もジェンダーフリーの時代となったが、意外にも「スイーツ男子」のルーツは江戸時代以前にさかのぼるという。本稿は、澁川祐子『味なニッポン戦後史』(集英社インターナショナル)の一部を抜粋・編集したものです。

なぜ梅干しはこんなに甘くなったのか?
食塩の摂取量が成人病の発症を左右するとして、「減塩商品」が出現。塩を嫌う風潮は年々加速し、減塩は「慣れ」の問題で、長い時間をかけて人々の舌は塩分控えめに適応していった。本稿は、澁川祐子『味なニッポン戦後史』(集英社インターナショナル)の一部を抜粋・編集したものです。

美味しんぼ・山岡さん、食卓塩ディスって「日本の塩をこんな味に…」の見当違い
人間の生命維持に不可欠な「塩」。我が国では2001年まで政府による専売制が敷かれていた。その枠組の中で、政府が旧来の塩田を廃止し、塩の生産をイオン交換膜法に限るとしたのが1971年のこと。こうした動きへの反発から、1973年に「伯方の塩」「赤穂の天塩」などが登場。以来、「本当においしい塩とは?」をめぐって熱い塩論争が繰り返されてきた。本稿は、澁川祐子『味なニッポン戦後史』(集英社インターナショナル)の一部を抜粋・編集したものです。
