株初心者向け!株式投資のはじめ方
2017年9月19日公開(2017年12月6日更新)
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ザイ・オンライン編集部

「PBR(株価純資産倍率)」の意味や使い方を解説!
「PBR1倍割れ」は「純資産>株価」の異常事態、
優良企業なら底値のメドになるので買いのチャンス!ゼロから始める株入門【第18回】

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株が割安かどうかを知る指標「PBR(ピービーアール)」(株価純資産倍率)の意味と見方をサクッと解説!

株がお買い得なのかどうか(割安かどうか)を判断するときに役立つのが、「PER(株価収益率)」です。そのPERと同じく、株の割安さを測る指標が「PBR(株価純資産倍率)」です。

そこで今回は、株初心者が投資する株を選んだり、株を売買するときに覚えておきたい「PBR」の意味や使い方を、書籍『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門』より抜粋してわかりやすく解説します!

【目次】ゼロから始める株入門
【第1回】「株式投資」って何ですか?
【第2回】「儲かる株」の探し方
【第3回】「儲かる株」を見極める方法
【第4回】「株主優待株」の失敗しない選び方
【第5回】割安かを知る指標「PER」をサクッと学ぶ
【第6回】「株価チャート」の見方
【第7回】「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
【第8回】損を小さくする「株の買い方」「株の売り方」
【第9回】「ネット証券での口座開設」までの流れ
【第10回】注文画面で株を買う方法
【第11回】「板情報」の見方
【第12回】「株で儲ける」3つの方法
【第13回】株式投資でやってはいけないこと
【第14回】「配当利回り」って何ですか?
【第15回】「配当金」の受け取り方
【第16回】「会社の業績」の見方
【第17回】「危ない銘柄」を見抜く方法
【第18回】「PBR」の意味をサクッと学ぶ
【第19回】「株価チャート」の詳しい見方&使い方
【第20回】「ローソク足」の見方
【第21回】「移動平均線」の見方
【第22回】株価の方向性を「トレンドライン」で見極める
【第23回】「ダブルボトム」「ダブルトップ」を解説
【第24回】「逆三尊(トリプルボトム)」「三尊天井(トリプルトップ)」を解説
【第25回】「三角保ち合い」の見方を解説
【第26回】「出来高」の使い方
<<【株入門・第17回】「危ない銘柄」を見抜く方法 【株入門・第19回】「株価チャート」の使い方>>

「PBR」とは、資産の面から株の割安さを見る指標!

 株の割安さを測る方法には、「PER」のほかにもう1つ、「PBR」という指標があります。

【「PER」の解説はこちら!】
「PER(株価収益率)」の意味をやさしく解説! 株初心者でも、その株が「割安か、割高か」がわかる大事な指標「PER」の「意味」と「使い方」とは?

 PBRは、その会社の「資産」から見て今の株価が割安かどうか測る指標です。

 計算式は、「株価÷1株純資産」。要するに今、株価が、1株純資産の何倍になっているのかを見るわけです。

 純資産については、前回の「危ない銘柄を見抜く方法」でも解説しましたが、会社の総資産から負債を引いた金額のことであり、純粋にその会社の資産といえる部分のことです。

 また、純資産は株主が最初に出資したお金に、会社が稼いだ利益を蓄積したものを加えた金額でもあります。つまり、純資産は株主から預かっている資産といえるのです

 そして、これを1株あたりに割り振ったものが株主に属する1株あたりの資産金額ということになり、「1株純資産」と呼ばれます。これは、会社が解散した場合に株主に配分される資産ともなるため「解散価値」とも呼ばれます。

 この「1株純資産」は帳簿に載っている現預金や不動産などの資産から計算した金額ですが、きちんと経営されている会社の場合には、それに加えてノウハウや技術やブランド力などといった帳簿に載っていない価値も蓄えられています。ですから、普通ならば、会社の価値は純資産以上になるはずであり、株価は1株純資産以上(PBR1倍以上)の状態であるはずなのです。

まともな会社のPBRが1倍割れならお買い得!

 ところが、実際には1倍割れの会社は何社もあります。これは、赤字垂れ流しのダメな会社か、今は業績が赤字に転落していなくても将来性がないと考えられている会社、あるいは優良企業だけど何かの理由で一時的に大きく株価が下がっているか、などの理由が考えられます。このうち、赤字垂れ流しの場合や将来性がない会社ならPBR1倍割れでも買いチャンスとはいえませんが、優良企業だけど何らかの理由で一時的に大きく株価が下がっている場合には、絶好の買いチャンスとなります。

 まず、赤字垂れ流しのダメな会社の場合、もしくは、将来そうなってしまう可能性のある会社の場合には、純資産そのものがどんどん減っていきます。ですから、今の純資産はアテにできず、今の純資産を基に計算したPBRが1倍を割れていても買いチャンスとはいえないのです。

 一方、本来は将来見通しの良い優良企業だけど、一時的に調子が落ちているとか、株式市場全体の暴落につられて下がったなどの理由でPBR1倍を割れている場合には、買いのチャンスになります。この場合は一時的な理由で激安になっているわけですから、やがて再評価されてPBR1倍の“まともな価格”まで戻ることが期待できますし、さらに上昇していく可能性もあるからです。

PBR1倍は「底値のメド」にもなる!

 また、PBR1倍を「底値のメド」として売買に生かす方法もあります。

 たとえば、「トヨタ自動車(7203)」では、PBR1倍時点の株価が、株価の底打ちのメドとして強く投資家から意識されながら動いています。「トヨタ自動車」は1992年、1995年、2003年と経営の悪化や急激な円高で経営が苦しく株価が大きく下落しました。しかし、1992年はPBR0.9倍の株価1260円、1995年はPBR1.2倍の株価1590円、2003年はPBR1.2倍の株価2455円と、いずれの場合もPBR1倍近くのところから株価は反転しました。

 「トヨタ自動車」のように日本を代表する優良企業で注目度も高い銘柄の場合、PBR1倍近くまで下がると、「底値」と考えて株を買う投資家が多いためだと考えられます。

PBR1倍を下回ったトヨタをどう考えるか

 しかし、そんな「トヨタ自動車」でも、2008年のリーマンショックではPBR1倍の水準を大きく割り込みました。その後も、東日本大震災やタイの洪水など立て続けに悪い出来事が続いて、2011年には当時のPBR1倍の水準(約3100円)を3割近く割り込む2330円まで株価が下落しました。当時(トヨタの株価が大きく下落した時期)の日経平均に採用されている銘柄全体のPBRも0.9倍~1倍になっていましたが、「トヨタ自動車」のPBRはそれを下回っていたのです。なぜこんな動きになってしまったのでしょうか。

 理由として、リーマンショックや震災などの打撃で、「もう『トヨタ自動車』は以前のように利益を稼げる会社ではなくなったのかもしれない」という不安が投資家の間に広まり、それが株価に反映されたことが考えられます。その頃の「トヨタ自動車」は急激な景気悪化に対応できずに業績も落ち込んでいましたから、投資家の間で不安が広がるのも仕方なかったかもしれません。

 しかし、「『トヨタ自動車』の不振は一時的なもので、いずれまた活躍するようになる」と判断できたなら、PBR1倍割れの水準を絶好の買いチャンスと捉えることもできたと思います。

 実際に「トヨタ自動車」はそれらの試練を乗り越えて、ハイブリット車などの製品力を一段と磨くことで業績を回復させ、その後2013年2月には株価をPBR1倍水準を大きく上回る5000円台まで戻しました。

 株式市場ではこのようにPBR1倍を巡って様々なドラマが繰り広げられるのです。

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ソニーとトヨタ自動車、人気銘柄の今後の見通しは?株初心者でもわかる「チャート分析」の方法を人気2銘柄のチャートを使ってプロが徹底解説!
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【目次】ゼロから始める株入門
【第1回】「株式投資」って何ですか?
【第2回】「儲かる株」の探し方
【第3回】「儲かる株」を見極める方法
【第4回】「株主優待」と「配当」の基本ルール
【第5回】割安かを知る指標「PER」をサクッと学ぶ
【第6回】「株価チャート」の見方
【第7回】「証券会社」の選び方&「口座開設」のしかた
【第8回】損を小さくする「株の買い方」「株の売り方」
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