虫歯治療機器で世界シェアトップの「ナカニシ(7716)」のように、ニッチな市場の世界№1企業に投資して「株価3倍」を狙え!
ダイヤモンド・ザイは、特集「隠れた市場でナンバーワン! "独占企業"株で2年で株価3倍!」を掲載。あまり脚光を浴びづらいが、高い技術力とノウハウを持っていて、ニッチなシェアトップ企業をピックアップしている。
誌面では「医療機器」「自動化・省人化」「インバウンド」など3分野のシェアトップ企業に注目しているが、今回は、その中の「医療機器」に掲載されている「ナカニシ(7716)」を紹介! 投資先選びの参考にしてみてほしい。
ニッチな分野のシェアトップ企業は、地味な事業内容でも、
高い技術力とノウハウで安定収益を稼ぎ出す!
日経平均株価が好調なときでも、個別に見てみると値動きが激しい銘柄も多く、安心して持てる株を選ぶというのはなかなか難しい。
地道に年間150社以上に取材をする、ニッチな市場の企業に詳しいIMSアセットマネジメントの清水秀和さんは、次のようにアドバイスする。
「業績が伸びる株を長く持てば、株価数倍が狙えるのが株式投資の魅力です。特におすすめなのが、ニッチな分野のシェアトップ企業。地味な事業内容でも、その道を究めた企業なら安定した収益が期待できるからです」
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日本には長寿企業が多い。長い年月をかけて技術やノウハウを蓄積しているので、海外企業が安価な労働力などで、コスト競争を仕掛けてきても、負けない企業が存在する。
「市場が小さいからこそ、新しく参入する企業が少ないのも実は強み。競争が起こりづらいため、シェアトップ企業は高収益をあげやすいのです。設備投資などによる利益減や、外部環境の影響などで売られることはありますが、高収益製品やサービスがあれば、長い目で見ると、着実に利益を伸ばすことができます。シェアトップ企業の株を2~3年持てば、株価2~3倍が十分に狙えるのです」(IMSアセットマネジメント・清水さん)
ただし、いくらシェアトップでも、その市場自体が縮小すれば、業績も伸び悩むことになる。そのため、縮小が考えづらい分野を選択することが重要だ。
そこでダイヤモンド・ザイ12月号では、今後も高成長が期待できる「医療機器」「自動化・省人化」「インバウンド」の3分野でおすすめの銘柄をピックアップ。今回は、そのうちの一つ「医療機器」の分野から、虫歯治療機器の「ナカニシ(7716)」を抜粋して紹介しよう。
注目分野の「医療機器」関連で近年重視される、
口腔ケアに欠かせない虫歯治療機器を手掛ける「ナカニシ」
世界的に高齢化が進んでいることから、医療機器メーカーに注目が集まっている。日本の高齢化率(※総人口に占める65歳以上の割合)は、すでに25%を超え、2040年には3人に1人は65歳以上になる見通しだ。また、先進国はもちろん、新興国でも高齢化率は急激に高まっている。
「国家財政を圧迫する医療費の削減が、世界的な課題となっています。このため、医療費の抑制や、健康寿命(介護などに頼らずに、健康な状態で自立的に日常生活を送れる期間のこと)を延ばすことにつながる医療機器メーカーの成長余地は非常に大きいでしょう」(IMSアセットマネジメント・清水さん)
近年、注目を集めているのが、口腔ケアの重要性だ。口腔環境の悪化が、さまざまな疾患を引き起こす要因になると考えられているからだ。そこで注目したいのは、虫歯治療に使用される機器「ハンドピース」で世界シェア首位の「ナカニシ」である。
「ナカニシ」は、2万点超にのぼる微細な金属部品の多くを自前で加工して組み立て、高品質な製品を直販する。製品改善のスピードが速く、価格競争に巻き込まれにくいため、利益率が高い。さらに、アフターサービスにも定評があり、メンテナンス関連の収益も伸びている。
世界的に健康や審美への意識が高まっており、今後も歯科医療マーケットは高成長が続く見通しだ。新興国でも中間層の台頭によって虫歯治療や、審美歯科治療が増加。インドや中国などのアジア圏で、歯科治療器具の販売の好調が続く。
事業環境の良好さに加えて、生産能力が従来比で20%高い新工場が完成。自動化と効率化を進め、品質管理を徹底している。また、低調だった米国などでは切削効率が高く、機能も多い「電気モーター式」を採用した製品を拡販していく。
長期的な成長が見込めるため、「ナカニシ」の株価には今後も期待が持てそうだ。
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