最下層からの成り上がり投資術!
【第159回】 2015年4月21日公開(2015年4月21日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

ゴールデンウィーク前、4月30日までは
銀行株や保険株などの「緩和メリット株」を狙え!

日経平均株価は4月10日に2万6.00円でピークアウトして、調整中です。20日には一時1万9474.23円と、1万9500円及び25日移動平均線(20日現在1万9596.83円)を割り込みました。

日経平均株価チャート(日足・1年)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

日経平均調整の主因は円高です。20日の東京市場では、一時1ドル=118円53銭と約1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けました。円高・ドル安の主たる背景は、ギリシャの財政問題を巡る不透明感やユーロ圏から離脱するとの警戒感の強まりです。ですが、欧州に関しては、既に当局による危機対応が万全です。ギリシャ問題は、正直、どうでもいい些細な問題です。単に、利食い売りの口実にされているに過ぎないと思います。

GW前の相場は上にも下にも動かない

 ところで、日本はこれからゴールデン・ウィークが控えています。2015年のゴールデンウィークは最大16連休、最短でも5連休です。こうなると、日本株にトレンドが出るのは、ゴールデン・ウィーク明けということになりそうです。

 腰を据えた投資家は連休明けに出動してくるでしょうね。買いか、売りかは別として。それまでは、日本株は高値圏で、「もみ合い」を続けることでしょう。下値を叩き売らないとならない理由は見当たりません。一方、上値を買い上がらないとならない理由もです。だから、大型連休を控えた「今」は、相場は上にも下にも動かないとみています。

 また、4月30日の日銀の金融政策決定会合では、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」をまとめます。原油価格の急落を受けて、2年をメドとしていた2%の物価上昇率の目標達成が遠のいています。このため、日銀が3度目の「サプライズ緩和」を断行する可能性があるため、それまでは、投資家は安易に「ショート」できないでしょうね。

メガバンク株や地銀株、保険株などが年初来高値

 なお、万が一、第3弾の金融緩和を行った場合、国債やETFの購入額を上積みする策が有力です。ただし、私は今回はないとみています。日経平均が2万円付近で推移している状況下、日銀が動く必要性、緊急性が乏しいと考えるからです。日銀が動くとしたら株が急落したタイミングでしょう。

 ただし、目先は多くの投資家がどうせ追加の金融緩和をやらないだろうなと思いつつも、緩和を期待するフリをして、金融株や不動産株など、緩和メリット株を物色するのでしょう。

 よって、4月30日までは緩和メリット株狙いですね。実際、21日前場の市場では、メガバンク株や地銀株が軒並み年初来高値を更新しました。また、リース株や保険株などでも、年初来高値を付けた銘柄が多かったです。その結果、TOPIXはザラ場中として07年11月2日以来、約7年5カ月ぶりに節目の1600ポイントを回復しました。

 このような投資環境下、やはりまだまだ、アクティブに株式を売買する個人投資家の体感温度は低いままのようです。その体温計は、東証マザーズ指数です。同指数の20日の終値は914.87ポイントと、14年1月23日の1042.14ポイントや、13年5月8日の1083.24ポイントを大幅に下回っています。好調な日経平均やTOPIXとはエライ違いです。

東証マザーズ指数チャート(日足・1年)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

前回当欄では、4月中旬~5月が「猿相場」になる可能性が高いとみて、期待していましたが、どうやら期待外れ、見込み違いだったようです。主力株優位・小型材料株劣位という傾向は、短期的にはともかく、中長期では継続するのでしょうね。

今は投資資金のロットを増やせ

 ですから、成り上がりたいあなたは、基本的には、指数寄与度の大きい時価総額の大きい銘柄をメインに、小型株はサブに考えておくべきです。

 小型株に関しては、なんらかのテーマが話題になったら、短期的に売り買いする。そんなイメージです。直近なら、マイナンバーTPPゲームなどのテーマですね。ですが、あまり強いグリップで握り続けないことです。もちろん、「猿相場」になれば話は別ですが・・・。

 繰り返しますが、残念ながら、現時点では「猿相場」に発展しそうにないなあというのが実感です。そして、「猿相場」に発展しにくいのは、アクティブ個人の体力が落ちていることが主因でしょう。

 アクティブ個人の体力が回復し、活性が上がるためには、去年の5月から8月にかけてのミクシィ(2121)のようなスター株が出てこないと厳しそうです。そのようなスター株か、誰もが期待できるようなテーマが浮上、誕生しない限り、「猿相場」はこないとみておく必要があります。

 「猿相場」がこないようなら、成り上がりたいあなたは、投資する際のロットを上げるべきです。

 例えば、小型材料株をワンショットで100万円でエントリーしていたなら、大型株なら勇気を出して、3倍から10倍(300万円~1000万円)にロットを上げるべきです。投資対象のボラティリティーが低く、流動性が高いのですから、成り上がるための収益を確保するには、これは当然の資金戦略です。逆に、小型材料株優位の相場になった場合では、投資対象のボラティリティーが高く、流動性が低いのですから、ロットを落とすべきなのです。

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