個人投資家の「株で勝つ!」投資手法を徹底解剖!
2015年9月18日公開(2016年2月10日更新)
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個人投資家の「株で勝つ!」投資手法を徹底解剖!

ザイ・オンライン編集部

資産運用のキモは積立+株価暴落時のスポット買い!
リーマン・ショック後の大量買いで資産を増やした
インデックス投資家・虫とり小僧さんの手法を公開!

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 インデックス投資は、日経225やTOPIX、MSCIなどの指数に連動するインデックスファンドで分散投資を行う投資法のため、2015年8月半ばに起きたような世界的な株価暴落が起こると、含み損が膨らみ、投資収益はダイレクトに悪化してしまう。しかし、実際のインデックス投資家に聞くと、「株価の暴落はまったく気にならない」と言う人も多い。それはなぜなのか? 今回はインデックス投資企画の第2弾として、個人投資家“虫とり小僧”さんの株価暴落に対する考え方と、具体的な投資手法を紹介しよう。

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株価暴落を怖れる個人投資家が多い中、
「まったく気にならない」と豪語

 日経平均株価は2012年末から右肩上がりを続け、今年4月にはとうとう2万円の大台を突破し、投資業界の空気もかなり強気ムードとなっていた。ところが8月の半ばに中国の株価下落に端を発した世界的な暴落が起こり、日経平均株価も一時はマイナス15%以上も急落。この“チャイナショック”で大きなダメージを受け、今後の株式市場の動向に大きな不安を覚える個人投資家も多いことだろう。まさに、激しく揺れ動く相場に多くの投資家が振り回されている状態だ。

 そんな中、今回の株価暴落によって自分の資産を大きく減らしながら、「下落なんてまったく気にならなかったし、やることも全然変わらない。どうせならもっと大きく下がってくれれば良かった」と淡々と語る個人投資家がいる。インデックス投資家の虫とり小僧さんだ。

 「インデックス投資は、『資本主義経済は、短期的には上げ下げの循環の中にあっても、20年30年の長期で見ればインフレを伴いながら緩やかに成長していく可能性が高い』という前提を持って投資する手法です。なので、長く投資をしている間に暴落が来るのは当たり前の話。過去の歴史を振り返っても、オイルショック(1973年・1979年)やブラックマンデー(1987年)、リーマン・ショック(2008年)など、定期的に暴落が来ることは分かっています。長期的には世界経済は成長していくと信じていれば、一時的な暴落はむしろ買いのチャンスです

 虫とり小僧さんの運用成績を見ると、インデックス投資歴10年にして投資資金を70〜80%増やしている。少しずつ投資資金を増やしていく積み立て投資でこの成績は、かなり優秀と言えるだろう。実は虫とり小僧さんが資産がここまで増やせたのは、リーマン・ショックによる大暴落があったからだ。

リーマン・ショックで運用資金の半分を失うも
さらなる追加投資をどんどん増やす

 「2005年に投資を始めたところ、約3年後にはサブプライムローン問題で世界中の市場が暴落。暴落直前には、それまでの積立分と利益のトータルで年収約2年分あったのですが、一気に半分になってしまいました。あの頃は、引退していくインデックス投資家さんが周りにメチャクチャいましたよ。自分一人で退場するのが嫌なのか、『お前ら、まだインデックス投資なんてやってるの?』と言って、1人でも多くの道連れを作ろうとしている人もいっぱい出てきましたね(笑)」

 しかし、虫とり小僧さんはそうした周囲の動きや声には一切動じなかった。それどころか「今は下がっていても、将来絶対に上昇する!」と信じ、投資資金をドンドン増やしていった。

 下の図は、株価の変動に合わせ、虫とり小僧さんがどのような投資行動を取ったのかを示している。

 「2007年から株価がかなり下がっていたので、2008年の前半から定期的な積み立てとは別に少しずつ買い増していきました。そして2008年9月にリーマン・ショックが来てズドン!と下がったのを見て、『来た! 今こそチャンスだ!』と、大砲(大きな買い)をドカンドカンと打ちまくりました

 リーマン・ショック前後に買った金額は、普段とは桁違い。暴落により吹っ飛んでしまった約1年分の年収と同程度の資金を新たに投入したと言う。

 この判断を振り返り、虫とり小僧さんは「あのときは焦りすぎて失敗した」と反省する。しかしそれは、「ナンピンしたら失敗した」という意味ではない。

 「リーマン・ショックで大底が来たと思ったのに、そこでは止まらず、その後さらに半年くらいさらに下げ続けました。でも、すでに自分の資金が底をついて……。焦りすぎたせいで、さらなる安値で買える一番美味しいところで弾切れになり、指をくわえて見ているだけでした」

 しかし、リーマン・ショック後も下げが止まらず損失が拡大しても、虫とり小僧さんは一切慌てなかった。

 「不安がまったくなかったというと嘘になりますが、株価はいつか必ず反発すると信じていました。当時は『ドル崩壊』なんてことも言われていましたが、本当にそんなことが起こったら経済が崩壊して普通の社会生活が送れないようになるレベルだろうと思ってましたから。やはり、上がらない不安よりも、儲けどきを逃した後悔のほうが大きかったですね。まあ、最低限の生活防衛資金には手を付けていなかったし、最悪ダメだったら嫁に土下座すればいいやと(笑)」

 その後、アメリカの量的金融緩和(QE1、QE2)などをきっかけに、株式市場は好転。世界的な株価上昇の波に乗って、虫とり小僧さんの資産は順調に増えていった。

 「インデックス投資というのは、本来自分個人の判断を信じず、どんな状況でも粛々と積み立てを続けるのが本筋。そう考えると、僕のやり方はアクティブ投資家みたいところがあって、誰にでもおすすめできるという手法ではありません。でも、リーマンショック前後に追加投入した分は、今や余裕で2倍以上になっています。現在の全投資資金に対するトータルの損益率が70〜80%になっているのも、あのとき思い切って買い増しをしたおかげです。運に助けられたところもありますが、毎月同じ額をコツコツ積み立てているだけではここまでは増えていませんね」

資産が一時的に半分になることを覚悟すれば
暴落を怖れる必要ない

 そんな虫とり小僧さんから見ると、2015年8月末からの下落はまだまだ“さざ波”のようなもの。もし、今後さらに下げが続きピークから30〜40%落ちたら、いよいよ買い増しに動く予定だとか。

 「『インデックス投資は安全』と勘違いしている人もいるようですが、そんなことはなく、資産が半分くらいになってしまうことも十分にありえます。でも、世界中の株式や債券に分散していればそれは一時的なものだ、というのがインデックス投資の考え方です。最初から『投資資金が半分になることもある』と覚悟さえできていれば、暴落を恐れる必要はありません」

 株式投資やFXにおける“逆張り”の手法は、常に予想が外れて損失を出すリスクと戦っている。しかし虫とり小僧さんは、仮に「今が底だ」という予想が外れても、「30年待てば絶対に上がる」と信じているので暴落時にも怖れず買いに行けるのだ。また、世界中に分散投資をするので、「今は何が買いか?」と迷うこともない。ある意味で、暴落時における最強の投資法とも言えるだろう

 では、虫とり小僧さん流のインデックス投資は具体的にどのようなやり方なのか、アセットアロケーションや実際に購入している銘柄などの投資手法について詳しく解説していこう。

まずはリスク資産と無リスク資産のバランスで
トータルのリスクをコントロール

 インデックス投資をする上で最初に考えなければならないのはアセットアロケーション(資産配分)、中でも、株式などで運用する「リスク資産」と、銀行預金や個人向け国債などで運用する「無リスク資産」のバランスだ。

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