最下層からの成り上がり投資術!
【第193回】 2015年12月29日公開(2016年1月28日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

【2016年の日本株と為替を大予想】
消費税増税をにらんだ政局と円高に注目。
個別株はテーマに沿った小型株を狙え!

 正直、2015年12月末時点では、2016年の相場の先行きは不透明で、あまり景気のいいことを言い難い投資環境です。これは、2012年11月にアベノミクス相場が始まって以来、初めての状況のように感じます。

2016年の日本株は外国人投資家が
買えば「上昇」、売れば「下落」となる

 例えば、2015年は、年初から12月第3週(14~18日)までの累計で、外国人は日本株を2311億円売り越しました。年間で売り越しとなれば08年以来7年ぶりのことです。

 チャイナ・ショックが表面化し、沈静化するまでの6月~9月までの4か月間では、4兆2543億円売り越したことが響いた格好です。その後10月~12月第3週までは、1兆1937億円の買い越しですが、10月は4630億円の買い越し、11月は6776億円の買い越しでしたが、12月は第3週まで531億円の買い越しに過ぎません。12月に入り、明らかに買いの勢いが衰えています。

 2016年の日本株は、この外国人の買いの勢いが再び強まるようなら、「上」。逆に、改めて、売りスタンスを強めるようなら「下」でしょう。現時点での想定は、安倍政権と黒田日銀への政策期待を背景に、秋口くらいまでは「買い越し」、その後、消費増税引き上げによる景気悪化を織り込む格好で、「売り越し」に転じるというのがメインシナリオです。つまり、秋口までは上方向、その後、下向きに転じるとみています。

2017年4月に予定されている消費税増税は
日本株にとってプラス材料になる

 日本では、2017年4月には消費税率を10%へ引き上げる予定です。

 改正消費税法は経済動向を見て判断する「景気条項」を盛り込んでいません。このような状況下、2016年の通常国会は1月4日から始まります。また、7月10日が有力視される参院選が予定されています。参院選を巡っては、消費増税を先送りして衆議院も解散し、衆参ダブル選になるとの見方も囁かれています。

 永田町については、「一寸先は闇」のため、予想は難しいです。しかし、政府・与党は、消費税引き上げの環境を整えるため、また、7月の選挙に勝つため、2016年の政府・与党は景気に配慮した政策を打ち続ける見通しです。これは当然、日本株にとって、追い風でしょう。

 しかし、消費税引き上げの半年程度前の秋からは、市場は引き上げによる景気の冷え込みに身構える可能性が高そうです。

 ただでさえ、足元の個人消費は冷え込んでいます。11月の実質消費支出は3カ月連続で前年同月を下回る2.9%減でした。暖冬の影響も確かにありましたが、家電エコポイントやエコカー補助金などの過去の家計支援策による需要の先食いの影響や、輸入物価の上昇で加工食品や日用品に値上げが広がったことで、消費マインドが冷え込んでいる影響が色濃く出ています。

 2016年は、この個人消費の回復の有無が、相場の方向性を決める一因になるでしょう。ですが、これに関しては、賃上げと、消費税引き上げ前の駆け込み需要で、若干回復傾向を示すというのが、現時点でのメインシナリオです。

原油安、貿易収支黒字は円高要因に。
ドル/円は2015年のレンジ内で動く可能性が高い

 なお、2015年のドル/円相場の値幅は1ドル=115円85銭~125円86銭の10円01銭と、1973年に変動相場制に移って以降では最も狭いレンジでした。本来、米国の利上げは日米金利差拡大に伴い、ドル高円安に進むはずです。

 しかし、原油安などの資源安をきっかけに、ドル建て対外債務の大きい新興国の経済不安が連鎖し、安全通貨の「円」が買われるリスクも小さくありません。また、原油の値下がりで、日本の輸入額が減り、貿易収支が前年の赤字から黒字に転じています。この結果、日本の経常黒字は2014年7月から2015年10月まで16カ月連続で黒字で、今年の7月以降は1兆円を超えています。この経常収支の黒字の定着化も、株式市場にとっては皮肉なことに、円高要因です。

 正直、現時点ではドル/円相場が、どちらに振れるかは分かりません。ただし、米国の経済が著しく鈍化しない限り、当面は、1ドル=115円85銭~125円86銭の2015年のレンジ内で推移する見通しです。

 ドル/円相場が1ドル=115円85銭~125円86銭のレンジで推移する限り、2016年の日経平均株価については、2015年の取引レンジである、16592.57円(2015年1月16日)~2万952.71円(2015年6月24日)のレンジでの推移となるとみています。よって、現時点では、2016年のドル/円相場は1ドル=115円85銭~125円86銭、日経平均の想定レンジは1万6592.57円~2万952.71円です。そして、ドル/円相場が上下どちらかをブレイクした段階で、改めて、想定レンジを決め直す必要があるでしょう。

日経平均株価チャート(日足・1年)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

 投資家は、それぞれのレンジの中間値を意識しておくべきです。ドル/円相場の中間値は1ドル=120円86銭、日経平均のそれは18772.64円です。円相場も日経平均も、それぞれの中間値付近で推移している間は、売り方、買い方の勢力が均衡していると考えるべきです。つまり、方向感が出難いでしょう。そして、そこから放れるにつれ、売り方・買い方の均衡が崩れ、トレンドが出てくると考えます。

 これを前提とした投資戦略は、1ドル=115円85銭~125円86銭のレンジ内、及び、1万6592.57円~2万952.71円のレンジ内で、実際の相場が推移している間は、「逆張り」が有効でしょう。株もドルも下がれば「強気」上がれば「弱気」対処です。ただし、レンジをブレイクしたら、全く逆の発想で、そのトレンドに「順張り」で乗るべきです。

2016年はテーマに沿った小型株に注目。
円高なら外需株より内需株を狙え!

 最後に、物色テーマですが、年初に関しては、2015年11月~12月に賑わったテーマが継続する見通しです。具体的には、「自動運転」「フィンテック」「民泊」「ロボット・人口知能」「電力小売自由化」などですね。

 これらに関連する小型株が、2016年の年初の物色の柱になる見通しです。なお、黒田日銀による追加の金融緩和がないと、もしかしたら、ドル/円相場は円高気味で推移する可能性が高いため、外需株よりも、内需株を狙うべきでしょう。また、冒頭述べたように、外国人投資家の買いが鮮明にならない場合は、大型株を避けて、中小型株を狙うべきでしょう。

 最後に、今年1年間、読者の皆様には大変お世話になりました。皆様は、チャイナショック等、波乱の1年間を無事に乗り越えて、年末を迎えられていると存じます。2016年も、決して、楽して儲けられる相場ではないと思います。しかしながら、ぜひとも、相場の波に上手く乗り、成り上がっていただきたいと思っています。

 皆様、良いお年をお迎えください。そして、来年も何卒宜しくお願い申し上げます。
 

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