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2017年1月10日 ザイ編集部

業績好調ながら株価は不振の「不動産株」を狙え!
地味な高収益株を割安で買ってじっくり運用する、
中小型株のスゴ腕ファンドマネジャーの投資術を公開

ダイヤモンド・ザイには、日本株の総力特集「2017年『株』全予測&儲け方」を掲載。今回はその中から、「スゴ腕」としてその名を馳せるファンドマネジャーの投資術を抜粋して紹介しよう。

ダイヤモンド・ザイ2月号では日米の2人のスゴ腕ファンドマネジャーに登場してもらっているが、今回はそのうちの一人である大和住銀投信投資顧問の苦瓜達郎さんの投資術をピックアップ。プロの視点から、有望株の見極め方を学ぼう!

地味な中小型株の適正株価をまず算出!

苦瓜達郎さん
大和住銀投信投資顧問。大和総研を経て03年より中小型株担当ファンド・マネジャー。20年以上に渡り中小型株を調査。企業リサーチ数は年間900件以上。

 年間900件の調査を14年間継続しています。保有銘柄の中には、日本ライフライン、トリケミカル研究所、タツモなど、2016年に株価が数倍になったものもあります。

 運用する「大和住銀日本小型株ファンド」は、中小型株の中から、事業内容は好調なのに、市場から無視されている割安な銘柄に投資をして、上がるのをじっくり待つという戦略です。

 割安かどうかを測る基準は、銘柄ごとに適正株価を計算することから始めます。会社予想の1株利益にPERを掛けて、私独自の適正株価を計算するのです。PERは状況によっても変わりますが、中長期的な成長が期待できるなら20倍、緩やかな経済成長下となっても、横ばいを続けられそうなら15倍、景気全体の影響を受けやすいなら10倍とします。

 さらに、財務内容もチェックします。業種によって異なりますが、業種平均より少し悪いようなら、PERで計算した適正株価の8割に、大きく下回っているようなら5~6割に修正しています。

割安過ぎる株が評価されるのを待つ!
2017年は「不動産」関連株が狙い目

 そして、現在の株価が適正株価から大きく割安に乖離している銘柄から買っていきます。しかし、経営の質が低い銘柄や事業が脆弱な銘柄、業績の伸びがピークアウトに近い銘柄は除外します。売却するのは、現在買い付け中の銘柄に対し、保有中の銘柄の適正株価が2割以上割高になった時です。

 2016年は前半は内需成長株、後半はバリュー株が買われた相場でした。内需成長株は、年明け後もしばらく調整が続くと見ていますが、不動産関連には特に注目しています。

 2015年の初めから、約1年半に渡って続いた内需株相場の中で、唯一取り残されていた業種が不動産です。業績好調なのに、株価が不振であったため、現在も極端に割安な状況と見ています。

 私は市場全体の予測や一般的な評判は気にせずに、複数の割安な銘柄に分散し、じっくり持ちます。地味で割安な銘柄であれば、決算発表後でも失望売りなどが少なく下げにくい。しかし、ちょっとしたきっかけで、株価が大きく上昇することがある。それを、じっくり待つのが重要なのです。

◆「大和住銀の日本小型株ファンド」の組み入れ銘柄トップ5
(※2016年10月末時点の組み入れ上位)
  最低購入額(12/5時点) 事業内容 最新の株価
1位  富士通フロンテック(東2・6945)
14万5500円 ATMやPOS、公営競技キャッシュレス投票、
手のひら静脈認証などを展開。
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2位  アイ・ケイ・ケイ(東1・2198)
6万2100円 ブライダル事業をメインに九州一円に
結婚式場を展開。今期も過去最高益予想。
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3位 萩原工業(東1・7856)
23万5700円  合成樹脂繊維関連製品や、産業機械の
製造・販売を展開。今期も過去最高益へ。
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4位  ビジョン(東M・9416)
27万8200円 Webマーケティング支援とWi-Fiルーター
レンタルを展開。訪日客増で恩恵大。
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5位  ステップ(東1・9795)
12万3900円 学習塾を運営し、公立トップ高で高い合格
実積を誇る。11期連続で経常利益増。
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