本連載では、医師×MBA×経営者のトリプルホルダーで、ビジネスパーソン両方の視点と経験を併せ持つ著者が、発売まもなく増刷を重ねる大好評の新刊『一流の睡眠』から、現実的かつ具体的な「睡眠問題解決法」を教えます。
第12回は、ビジネスパーソンの大敵、「二日酔い」の予防と対策を教えます。
若い人たちが飲み会に参加しなくなった、などと言われますが、ビジネスパーソンにとって「酒席」が外せないイベントであることは、今も間違いのない事実でしょう。
しかし、どんなに酒好きな人でも、「二日酔い」は避けたいところ。二日酔いで翌日のパフォーマンスを下げるようでは、ビジネスパーソンとしては失格です。
飲み会を我慢しろ、などと言うつもりはありません。ちょっとした工夫で、翌日のパフォーマンスを下げずに済む方法があります。拙著『一流の睡眠』では、ビジネスパーソンの睡眠を阻害する要因とその防止法についても様々な方法を詳しく解説していますが、ここでは、二日酔いの事前対策と対処法についてお伝えしていきます。
「とりあえずチェイサー」
が二日酔いを回避する
アルコールを飲む際に、水を一緒に飲むことを心がけるだけで、二日酔い防止につながります。ウイスキーやウォッカなどの強いお酒と一緒に提供されるお水が「チェイサー」。このチェイサーを、あらゆるお酒とセットで頼む習慣をつけるだけでOKです。
お酒と一緒に水を飲む利点は、3つあります。
・血液のアルコール濃度を下げるため、早く醒めやすい
・アルコールの利尿作用で失われた水分を適宜補給できる
・口の中に残っているアルコール成分を洗い流すためサッパリする
飲み会の席では「とりあえずビール」と「とりあえず水」をセットで考えるようにしましょう。チェイサーの量は、酒と同量を目安に考えると良いでしょう。