人材採用の基準は、
「能力の高さ」よりも「価値観」が合うか

神田:社員が増えていく中で、採用基準も変わりましたか?

小山:まったく変わっていません。
 基本的には、「一緒に遊んだときに面白い人」を採用しています。
 武蔵野の場合は、「能力が高い人」よりも「価値観が合っている人」を優先しています。
 能力のある社員を集めても、価値観が揃っていなければ、組織はバラバラになる。
 でも価値観が揃っていれば、同じ優先順位で行動できるので、少しくらい能力が劣っていても、組織力で勝負できます。

神田:武蔵野で経験を積み、「自分で走れる」くらいの実力がつくと、「独立しよう」と思う社員も出てくるのではありませんか?

小山:独立をするよりも、武蔵野の中にいたほうが、絶対に面白い。だから辞めないのです。なんでもありですからね、うちは。
 社員旅行の行き先に「浜名湖競艇場」を選んで、社員全員で舟券(勝舟投票券)を買う会社は、そうそうない(笑)。
 わが社は、入社3年で課長になれる会社です。1年でなった者もいる。
 実力があるから課長になったのではなく、「会社の成長に人が間に合わない」というのが実情ですが(笑)、それでも社員がやりがいを感じるのなら、いいじゃないですか。
 よいことも悪いことも、みんなで一緒になって体験できる。
 だから、武蔵野は面白いのです。

(つづきは10/22配信予定です)