「3万円の家庭菜園用機械」で
十分やっていける理由

 農業機械や加工機械、加工場を大きくすると、必要以上に大きなものを購入してしまいますが、最初から規模は拡大しないと決めると、投資額の上限が決まります。

 一般的な機械類は、大型になるとスケールメリットがきいて徐々に安くなるものですが、農業専門の機械となるとそうとは限りません。

 私自身も、以前、中古なら大きくても安いからいいかと、トラクターを購入したことがありますが、故障して修理に出したら部品代、修繕費でとてつもなく高くついて後悔したことがあります。

 そういった意味では、家庭菜園や家庭調理器具などの機械は価格も安く、機能を追加するオプションもたくさん出ています。

 また、一般に普及しているので修繕も安価ですばやくできます。

 現在、風来では、家庭菜園用の管理機(中古で3万円で購入したもの)がメインの農業機械となっています。

 今、全国的に農地は余っているので、農地を借りるのはそれほど高くはありません(土地によって事情は違いますが、だいたい10アールあたり年間1~2万円ぐらい)。

 そこで育てる品目を増やそうとすると、つい農地を広げてしまいがちですが、農地を広げると、それだけ農業経費(一般的な農業だと肥料代、機械代、農薬代など)と手間や時間がかかります。