2011年はウサギ年。干支にあやかり、わが国は沈滞から跳躍へと転じるきっかけを、つかむことができるのだろうか。翌12年は米国大統領選挙、ロシア大統領選、中国のトップ交代と、世界では大きなイベントが待ち受けている。その前夜に何が起こるのか。

田中 秀征(たなか しゅうせい)氏 Photo by Toshiaki Usami

 DOL編集部では各分野の著名人、DOLの執筆陣にアンケートをお願いし、2011年を読む5つのポイントをあげていただいた。アンケートではジャンルは指定せず、自由に視点を提示してもらった。さて、今年はどのような点に着目すればよいのか。あなたの予想とは、どれが同じで、どれが違ったか。ぜひ、ご参考あれ。

 上段が今年着目するポイント、下段がそれを挙げた理由である。


①解散・総選挙で日本の新しい政治が生まれる。
理由:2大政党による混迷は、時代の要請を受けた精強集団によってしか打開されない。

②ムダ削減の行政改革がどこまで進むか。
理由:早期の財政再建のために必要不可欠の重要課題。これを省略して消費税増税は不可能。

③裁判員、検察審査会両制度の再検討。
理由
:これまでの経験で問題点は顕在化した。より良い制度のための改革が急がれる。

④中国の政治が不安定化しないか。
理由
:政治的、社会的矛盾を数多く抱える中国の国内事情は、世界の政治経済の不安定要因。

⑤小・中学生の学力低下は底離れしたか。
理由
:昨年の国際比較では学力低下に歯止めがかかった印象。学力V字回復が将来を明るくする。