自宅で研修先と
同じものを育てる効用
また、少しでも上達できればと、自宅で研修先と同じものを育てました。
研修しながら、同時進行で野菜を栽培するのはとても大変でしたが、研修先でわかったつもりでも、自分でゼロからやってみると全然できないこともありました。
そのわからなかったことを、研修先にどんどん聞いていくと、とても勉強になり、徐々にうまくいくようになりました。
農作業の花形と言うと、トラクターやコンバイン(稲刈機)を運転することと思われがちで研修中も乗ってみたいと思うものですが、機械操作などの技術の向上は独立してからでもできます。
それより経営者の目線で、全体的に見ることが大切です。
最初は余裕がなくて難しいと思いますが、社長はなぜそんなことを言ったのか、自分が社長だったらどう判断するだろうかと考えていくと、後々自分が独立したときに大変役立ちます。
業者とのつながりを
研修時代に持っておこう
また、農業機械はもちろん、加工施設があるところでは、加工・保存するのにどんな機械が必要なのか、どこで購入すればいいのか?(今は型番さえわかれば、ネットで買えます)をチェックしておきましょう。
そして、袋やダンボールなどの消耗品を取り扱っている業者とのつながりを研修時代に持っておくと、スムーズに独立できます(そういった意味でも、近場で研修するほうが有利)。
なにより研修中は、ネットワークを広げる一番いい時期。
私の場合、研修先地域の農業青年会議(全国組織なので各地域にあります)の青年グループに参加したり、公的機関(石川県農業試験所)の農業塾に(週1回コースですが)習いに行きました。
仲間がいると刺激にもなりますし、試験場の先生に何かわからないことがあれば相談できます。
そのときに知り合った仲間のおかげで、最初の販売先を見つけられましたし、後々の勉強会にもつながりました。
独立してやっていけるのはご縁があればこそ。これを肝に銘じておいてください。