残業してしまう理由はいろいろ

「もっと自分の時間を作りたい」というのは、忙しい人にとっての常なる悩み。ただ、一口に「時間を作りたい」と言っても、事情はそれぞれ違います。たとえば、仕事の中で自分の時間(落ち着いてじっくり考えられる時間)を作りたいという場合もありますし、仕事時間に対する自分の時間(プライベートの時間)を増やしたいという場合もあります。それぞれ対処法は違いますが、ここではまず、プライベートの時間を増やす方法から紹介していきましょう。

「プライベートの時間がない」というのも、時間の悩みの一つ。これを解決するには、残業時間を減らさなければいけません。しかし忙しい中で、これは簡単ではありません。「仕事がなかなか終わらない」「毎日残業で遅くまで仕事をしている……」というのは、時間にまつわる悩みでもっとも多いものです。

 この数年、ワークライフ・バランス(仕事と生活の調和)という言葉を耳にすることが増えました。それもあって「仕事の時間が長くなりすぎるのはダメ」「もっとプライベートの時間も作らなければ」と考える人も増えつつあります。しかし、それがわかっていても、なかなか残業が減らせないことも多いものです。残業を減らすためには、「ワークライフ・バランスを向上させよう」というかけ声だけでは、どうにもなりません。

 ここまでに紹介してきたタイムマネジメントは、残業を減らすための有効な武器になります。しかし、残業時間が長くなってしまう理由は人それぞれ。タイムマネジメントをより活用するには「なぜ、残業してしまうのか?」と考えてみることも有効です。

とにかく、仕事量が多くて残業してしまう

 残業が長くなる理由の一つが、仕事量が多すぎることです。仕事が多くて残業が長くなるのは当たり前。しかし、当たり前だから仕方ないとあきらめてしまうと、残業はますます増えていきますので、あきらめてはいけません。