純粋発想法批判…
DIAMOND onlineでの初原稿です。ちょっと緊張しています。でも、気楽にいきましょう。なにせ「三谷流」と銘打ってしまったので、コワイものはありません。
ドラッカー流と言ったら、斯界の権威たちの批判に耐えなくてはいけません。KJ法とか言ったら、もっと大変です。
その発想法は「検証済みか」「統計的に有意か」「新規性は十分か」等々、大変厳しい諮問を受けることになるでしょう。方法論とは、本来「その通りやったら必ずちゃんと成果が出る」ものをそう呼びます。
だから、こういう批評は学問的には間違っていません。
でも、ビジネス的には間違っています。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。
考えてみてください。発想法ってなんのために存在するのでしょう?
そう、新しい発想を得るためです。ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。
これまでと違うものを生み出そうというのに、旧来と同じやり方をして出来るでしょうか? 発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。
だから、三谷流、と割り切りました。
このコラムで紹介するやり方が、読者のみなさん全員に適応できるかは、わかりません。この発想「法」が、どんな場合にも当てはまるかは、わかりません。
でも少なくとも、私はこれで、やれてきました。数十というクライアント相手に20年弱、戦略コンサルティングを行い、のべ数千人に上る受講生相手に研修や授業を行ってきました。
だから、(ちょっとだけ)自信をもってオススメします。