それは「メール」です。メールとは、本書ではテキストの交換を指しますが、LINE、Facebookなどを含むSNSから電子メールまで実に多岐にわたっています。

 そのメール、少し書き方を変えるだけで、皆さん、幸せをつかむことができたのです!

デブで病気がちだった私が手に入れた「モテる技術」

 なぜ、メールの書き方を変えるだけで、人生はうまくいくのでしょうか?少し私の生い立ちを紹介します。

 小さい頃から体が弱く、小児喘息で入退院を繰り返し、室内でお絵かきしたり絵本を読んでばかりいる子どもでした。

 小学生になると父の影響もあり、本を読むのがもっと好きになり、毎月
20冊以上の本を近所の図書館で借りて読むという生活で、数えてみると子どもの頃に3000冊を超える本を読んだのではないかと思います。そして、この経験が、私自身のメールを磨くきっかけになったのです。

 当時、喘息のクスリの副作用から体重が小学6年生で70キロ、見た目も最悪、立派なデブになってしまい、内気な性格のためにクラスメートからのいじめに遭うほどでした。

 そんな私も年頃になり、同じ部活をしていたカッコイイ同級生に告白したのですが「太っているから友だちにしか思えない」とフラれ、異性とも思ってもらえない、まったくモテない悲しい人生を送っていました。

 そのときに助けになったのが、交換日記や文通での文章力でした。

「マキは会っているときよりも日記のほうがかわいいね」と言われ、複雑な心境になったことを覚えています。

 文章力に自信があった私は、誰もが知っている大手電機メーカーに新卒採用のエントリーシートを上手く書けたため見事入社。入社後に、「なぜ私を最終選考で残したのですか?」と聞いたら、人事の責任者のSさんが、君のエントリーシートが一番熱意が伝わって良かったからと言われたのです。文章で将来が決まると確信した出来事でした。