体をくねらせて踊ってこそ
表現力が高まる

 この演習方法を考えついた背景には、私の原体験がある。私の出身地、長野県上田市において、入塾希望者が後を絶たず入塾倍率数倍に上った英語塾「柳田塾」で故柳田芳忠氏は、次のような指導を行っていた。

「みなさん、Japanの2つ目のa、Cat、Hatのaは、『ア』と発音するのではありません。aとeの中間音で、ィエァアーーーッと発音します。Map、Appleのaも同じです。そして、その発音は、自分が思う以上に激しく発音しなければ、外国人には伝わりません。それではみなさん、私の後に続いて発音してください。ジャピィアーーーッン、キャァアーーーット、ヒャァアーーーット、ミャァアーーーップ、ェアッーーープル。さあ、ご一緒に、もっと激しく、踊りながら…」と、柳田氏は上半身をくねらせて踊り出し、生徒たちを鼓舞したのだ。

 体をくねらせて、踊りながら、「a」と「e」の中間音である「ӕ」を含む単語を発音する方法は、正しい英語発音の練習ではないかもしれない。しかし、間違いなく、表情を豊かにし表現力を高める。自分が思う何倍以上もの激しい表現で演習してこそ、通常の場面で豊かな表情を繰り出すことができるというものだ。

 それは、英語でのコミュニケーションを躊躇する思いを払拭することに、間違いなく役にに立つ。「躊躇するな」、「積極的にやれ」と何度言うよりも、効果的だ。身に付けるべきスキルをパーツ分解し、コアとなるスキルを反復演習してその場で体得することこそが、マインドを変えて行くコツなのだ。

 多くの人はマインドを変えることで行動を変えようとする。しかし、行動を細分化し、パーツ行動を変えることの繰り返しが、行動全体の変革を容易にするのだ。

 ピコ太郎のPPAPは、まさに踊りながら、「ӕ」の中間音を含む発音を、常軌を逸した表情で反復演習している。表現力の飛躍的向上と行動変革を着実に実現するために、ピコ太郎は大いに役立つ。私がどんな演習を行っているかは下の動画を参考にしていただきたい。グローバルスタンダードのビジネススキルを修得したいビジネスパーソンにはぜひ、試していただきたい演習だ。