伝わる英語は「やさしい英語」。
× My job is an English teacher.
○ I teach English.
ビジネス英語の最難関、「特許翻訳」のプロフェッショナルが、英語習得の最短ルートを提案!
コツはたった1つ。主語、動詞、目的語の「3語」を並べるだけ。SVO(誰かが、何かを、する)を極めることが、すべての基本。新しい文法、単語、構文の暗記はいりません。
「伝わる英語は、やさしい英語」をモットーとし、30万部を突破したベストセラー、『会話もメールも 英語は3語で伝わります』の著者である中山氏に、その詳細を語ってもらいます。
(本記事は2016年10月14日付の記事を再構成したものです)
「難しい英語」を使っていませんか?
英語を使うとき、「かっこよく表現したい」、または「複雑に表現するほうが伝わる」と考えてはいませんか。
学校で習った難しい構文、例えばSVOO構文やSVOC構文を頻繁に使う人もいるかもしれません。
あるいは仮主語や仮目的語を使ったIt is ~ for ... to do(…がするのは~である)という形、またはThere is/are 構文に当てはめる人もいるかもしれません。
日本語で考え、そして「直訳」しようとすると、このような複雑な構文にうまく当てはまることがよくあります。
しかし、それはただ単に英文が複雑になっているだけで、「伝わる英語」とはほど遠いものなのです。次の例文を見てください。
「英語らしく見える英語」の欠点とは?
(1) The news made me surprised.
(そのニュースは、私にとって驚きだった)
いわゆる5文型と呼ばれる文型のうちの、第5文型(SVOC)を使っています。
(2) It is not difficult for me to understand your situation.
(私にとって、あなたの状況を理解することは難しくない)
It is ~ for ... to do(…がするのは~である)の形、つまり「仮主語」it を使った表現です。
(3) There is a need to buy this book.
(この本を買う必要がある)
There is 構文を使っています。「~がある」という日本語が頭に浮かぶと、即座にThere is ~が使われることが多いようです。
これらの文は文法的に正しく、そして一見「英語らしく」見えます。
しかし、これらの文には次の3つの欠点があります。