人事・総務・管理職が単身赴任中の社員の食事をサポートするには
 

 環境の変化は大きなストレスになります。ストレスがかかっただけでも過食に走ることがあるので、人事・総務としても、そうした環境の変化をサポートすることが大切です。

 とはいえ、人事・総務・管理職の立場から社員の平日の食生活に関与することさえも難しいのに、週末の食生活にどうアプローチすればよいか、と思われるでしょう。

 そこで、まずは転勤前の環境づくりが肝心です。ここで、赴任前後の拠点の人事担当者による連携がポイントとなります。

 赴任前の拠点の人事は、その土地や職場における生活環境について赴任後の人事と情報交換をして、できるだけスムーズにスタートをきれるように本人に対しても情報を提供しましょう。

 食生活においては「単身者が利用しやすい惣菜屋、飲食店があるか」「仕事帰りに寄りやすいスーパーがあるか」という現実的なことや、1000円前後で参加できるような地域の料理教室などもありますから、そうした情報を加えてお知らせするのもひとつです。

 人間関係については「赴任者が週末に出かける場所や参加できそうなコミュニティがあるか」「社内での交流が盛んがどうか」などリサーチできると良いでしょう。

 赴任後の拠点の人事は、単身赴任者が赴任してきたときに比べて様子が変わっていないか気にかけてあげるのが良いと思います。明らかに体重が増えてきている、寝ぐせが直っていない、シャツがヨレヨレのまま出勤するといった様子が見られるようになったら要注意です。興味や趣味を失う、自分の生活に対して無頓着になる、これらはいずれもメンタルヘルスにおける黄色信号です。

 会社で5kmラン、10kmランなどのイベントを催すことも、食生活を改善する“目的”づくりのサポートにもなります。季節によっては屋外バーベキューなどのイベントをして、夜の飲みの場以外にも交流する機会を作ったり、新天地で孤立しないようにすることが、孤食の機会を減らし、メタボを予防することにつながっていきます。

 

(栄養士、食事カウンセラー 笠井奈津子)