為替が大きく動くタイミングと選挙日程との兼ね合いが、今後の日本の政局を大きく揺るがすのだ。

2017年は「酉年」だが
大切なのは「虫の目」

 今年の政局のカギを握る小池都知事が、希望の塾で毎回のように話す言葉がある。それが「鳥の目 虫の目 魚の目」という言葉だ。

「鳥の目」とは、高い場所から全体を俯瞰する対局を見る目。

「虫の目」とは、個別具体的な事象を見る目。

「魚の目」とは、物事の流れや時代の動きを見る目。

 この3つの目を持ち、物事を観察することが大事だ、と小池都知事は語る。政治を語る場合、知識人や評論家は「鳥の目」に偏りがちである。

 だが、有権者が政治を観察する際に大切なのはむしろ「虫の目」の方ではなかろうか。

 前述のとおり、有権者の多くはテレビや新聞から情報を得ており、その情報は「鳥の目」から見た情報ばかりだ。だが、選挙に行く有権者にはぜひそういった「鳥の目」ではなく、「虫の目」で候補者を見てほしい。

「小池派か反小池派か」「改革派か守旧派か」「保守か革新か」といった、知識人ぶった安易な情報ではなく、候補者をしっかりと見る姿勢を大切にしなければならない。有権者のその姿勢こそが政治家に緊張感を与えるのであり、政治を浄化することにつながるのだ。

 2017年は「酉年」。飛ぶ「鳥」を落とす勢いに見える小池都知事とトランプ大統領に政局は翻弄されがちだが、私たち有権者はぜひ「鳥の目」よりも「虫の目」を持って投票したい。そのことを皆様の頭の片隅にでも残していただけたなら、筆者としては本稿を書いた甲斐があったというものだ。

 ちなみに、筆者は千代田区民。さっそく「虫の目」で石川区長と与謝野氏を眺めてみるとしよう。