通信速度については、「最も混雑する時間帯を基準に毎月設備の増強を行い、お客様にストレスなくご利用頂けるように努めています」(ニフティ)という。

 こうした真摯な取組みが2年連続1位となった要因のようだ。 

初心者ユーザーの満足度を
高められるかがカギ

 MM総研(旧マルチメディア総合研究所)の調査によれば、2016年3月末時点で格安SIMの契約回線数は539.4万回線(対前年比で65.5%増)となった。同社では今後も拡大が続き、2017年3月末までには820万回線、2018年3月末までには1170万回線に達すると予測している。

 実際に、大手事業者の新規参入も相次いでおり、2016年9月にはLINEが「LINEモバイル」という格安SIMサービスを開始。同サービスは、自社の強みを活かし、LINEアプリの通話やトークが月額500円(税抜)で使い放題のデータ通信プランを提供し、話題を集めた。

 従来通りの大手キャリアのスマホか、新参の格安スマホか……。両者を比べれば、格安スマホの低価格帯はかなり魅力的であり、2年契約などに縛られないというメリットは大きい。しかし、一方では「自分の使い方を見極めて、機種やプランを選ぶ」ことが必須であり、事前知識を持たずに利用した場合、「格安SIMで長電話すると思わぬ高額料金だった!?」、「平日の昼間は格安SIMでは通信速度が基本的に遅くなる」など、思いもよらない不便さに直面することになる。

 これからの格安スマホサービスの事業者も単に安ければいいのではなく、「格安スマホの選び方がわからない」という初心者ユーザーに対するサポートや、わかりやすい料金プラン、機種選びの提案ができるようなサービスの向上が求められることは必至。今後、格安スマホ市場の拡大が見込まれる中で、初心者ユーザーの満足度を高めることがポイントとなるはずだ。

(四つ葉経済記者会 ジャーナリスト 吉村克己)