違和感をどう持つか:復習とちょっと応用
まずは、基本の繰り返しから。
発想力とは大部分、「発見」と「探究」の組み合わせです。その中でも、価値ある発見は「非日常的な視点で日常を見つめること」から、生まれてきます。
その非日常的視点を得るために、いくつかの方法がありました。いずれも「日常への違和感」を得るための方法です。
・宇宙人の視点
・予測とのズレ
前者は立ち位置を変えて見てみること。この応用は色々あります。宇宙人とは言わずとも、外国人の視点、子どもの視点、初心者の視点、オタクの視点…。
いつもの自分とは違う、ちょっと変わった立場に自分を置いてみることで、さまざまなものが見えてくるでしょう。
ヒトと全く違う視点を持つためには…
でも、どうやって? どうやったら自分とは違う「外国人」「子ども」「初心者」「オタク」などの視点を持てるのでしょう。
本当の答えは「想像力」です。
未来のコトを想像できる、他者の気持ちを想像できる。これはヒトだけが持つ能力なのです。
ただ、自分と全く違う他者の気持ちを想像するというのは、難題です。それは一部の役者・噺家や小説家の皆さんだけに許された、類い稀な才能なのです。
でも、地道な方法もあります。
その者と対話し、そしてよく観察すればいい(*1)のです。ただ頭の中だけで悩んだりこねくり回しても、ダメです。よく聴いて、よく見ましょう。そこからきっと自分とは違う何かが見つかります(*2)。
*1 宇宙人の気持ちの想像は、頭の中でしかこれができないから、実は高等技術
*2 最近はこういうことを「ビジネス・エスノグラフィ」と言ったりする