午後の活力は、いかに昼食をとるかで違ってきます。手軽だからと、そばやうどんをかき込んで食事を済ませてはいませんか? 週に1回程度ならまだしも、毎日がこんな食事パターンでは栄養不足になってしまいます。

 そばに含まれる栄養素は、体を動かすエネルギー源の炭水化物が主。健康な体の維持に不可欠なタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素はそばだけでは足りません。

 このような食生活を続けていくと、食物の代謝がうまくいかず、臓器が正常に機能しなくなり、生活習慣病を引き起こすなど体に悪影響を及ぼすのは必至。疲れやすい、無気力になるなどの症状から人によっては、軽度のうつ状態になることも。

 では、栄養価をアップし、体に効果的なそばやうどんの食べ方とは?

 ずばり、“トッピング”。特におすすめは、海藻(ミネラル)、大根おろし(ビタミンCや消化酵素)、納豆(タンパク質、ミネラル、ビタミンB2=脂質と糖質の代謝に不可欠)、ゴマ(ビタミンB1=炭水化物をエネルギーに変える、ビタミンE=抗酸化作用)。生卵や卵焼きをプラスすれば満足感も得られるでしょう。逆に、揚げ玉(天かす)は炭水化物と脂肪が過多となるのでNGです。

 そばは、飲酒時の肝臓の負担をやわらげるタンパク質が欠けています。晩酌をする方は、牛乳やヨーグルトでタンパク質を補っておきましょう。野菜ジュースを飲むのもお忘れなく。1日に摂取したい野菜の総量は350グラム。ちゃんととれているか、チェックしてみてください。

違いは昼につくられる!<br />外食のそばも工夫次第

●外食を変える、メタボ予防そば
 
材料:
生そば1玉、刻みめかぶと納豆1パック、水分を軽く切った大根おろし1/2カップ、いりゴマ小さじ1、めんつゆ適量
 
作り方:
①そばをゆでて洗ってから器に入れ、納豆を少々加えて混ぜ合わせる。
②刻みめかぶ、残りの納豆、大根おろしをのせ、いりゴマを指でひねって振る。めんつゆを回しかけ、好みで刻みネギやワサビを添える。
 
*家でも簡単につくれるので試してみてください。ただし、塩分をとり過ぎないよう家でも外でもつゆは全部飲まないこと。