――介護だけではなく、医療面での需要もあるのですね。

中西敦士さんの『10分後にうんこが出ます 排泄予知デバイス開発物語』(新潮社)が好評発売中。223ページ。1404円(税込み)

「過敏性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、痔瘻、脊髄損傷など、排泄に困難を伴う病気はたくさんあって、応用可能性はありますが、医療施設での利用は介護施設よりもさらに意思決定プロセスが複雑で、簡単には導入できないのです。まずは介護の現場で実績を作っていきます。国内だけでなく、いまフランスの介護施設でも実証実験を始めようとしています。フランス人も『膀胱が膨らめば尿が出る』という身体の仕組みは同じですからね(笑)。幸いにも割とスムーズに導入できそうです。その次は香港でも実証実験をする予定です。

――DFreeでできそうなことはまだまだたくさんありそうですね。

「お話ししたように、国内の介護施設での導入の次は、個人向けの販売と同時に、フランス、香港など、海外へ展開します。そして、当初のアイデアのもとだった、排便予知の実証データの蓄積を本格的に行っていきます。今後は多くの人の排泄のデータがビッグデータとして蓄積されて、『健康維持の情報』として役立てられる。内臓の様子を24時間ウォッチできるということは、脂肪の蓄積、空腹や消化、月経のタイミング、あるいは老化のスピードの測定など、いろいろなことがわかるはずです。排泄から世界をハッピーに変えていけると信じてさらに開発を進めていきます」