銀行から借りた1億5000万円を「毎年3000万円ずつ5年間」にわたって返済しなければならなかったのです。
そのために日本レーザーは、買収のために、新たにつくったJLCホールディングスに対して、毎年、3000万円返せるだけの配当をしないといけませんでした。
計算してみると、3000万円の配当を出すには、「8000万円の経常利益」を出す必要がありました。
前任4人の社長時代に経常利益が8000万円を超えたことは一度もなく、私が社長になってからでも超えたことは、たった「2回」でした。
それなのに、5年連続で8000万円の経常利益を出さないといけないわけですから、非常に大きなリスクをともなっていたのです。
それだけではありません。
独立時点で、「約6億円」の運転資金を親会社が保証していました。
買収にともない親会社は保証を引き上げましたので、銀行からは借入金に対しての「個人保証」を求められました。
会社が利益を出せなければ、私も自己破産です。
まさに、崖っぷちに追い込まれての独立でした。
家族にも内緒にしての一大勝負でした。