ゴロ合わせ(2) 外国語に使う

 数字以外にも、日本人にとってはそのままでは意味をとれないものに外国語があります。その中でも一番学習人口が多いのは英語なので、ここでは英語に注目します。

 アルファベットのままでは数字のときと同様に、意味のないものとして脳が受け付けてくれないので、覚えるためには言葉に意味を持たせる必要があります。

 そこで英語も先ほどの数字と同じく、ゴロ合わせを利用します。アルファベットでできている英語に対して、どうすればゴロ合わせができるのでしょうか。

 英語も発音するための音を持っています。

 この音を文字にすると、ある意味それはカタカナ語であるといえます。

 カタカナ語として考えれば、以前に出てきた専門用語をイメージ化した方法が使えることになります。

 例として、「progress」(前進)という英単語で考えてみましょう。

 正式な発音をカタカナで表すのは難しいですが、そこまで厳密に考えず和製英語的に読むことにします。

 すると、progressは「プログレス」というカタカナ語にすることができます。

 ここで、前に説明した「大喜利力」を活用するのです。

 つまり、隠されているパターンを見つけ出すのです。そのパターンとは、一つの単語をある位置で切ったときに意味が通じる言葉になるというものです。

「プログレス」の中に隠された言葉を挙げると、「プロ」はプロフェッショナルのプロ、「グレ」は「ぐれる」などと意味をとることができます。

 そして、それらの言葉と英単語の意味である「前進」を結びつけてゴロ合わせでイメージを作って覚えるのです。

 たとえば、

「プロ(プロ)になるため、ぐれ(グレ)ず(ス)に『前進』」

 などはどうでしょうか。

 ここでも以前の方法と同様に、コツはあまりゴロの品質にこだわらないことです。あくまで目的は単語の意味を覚えることですので。