「社長塾」を開催し
社長の思いを浸透させる
日本レーザーでは、OJT(日常業務を通じた従業員教育)や業務スキルに関する研修を活発に行っていますが、「会社の中で、仕事を通して行う教育」として、私がいち早く手がけたのが、私自身が講師を行う「社長塾」です。
●社長塾
……1期3ヵ月~半年として運営。週1回、始業の午前8時半から9時半に開催。社長の思いやビジネスノウハウ、英語でのビジネスの進め方を指導する。
社長塾の定員は、原則5名です。
テーマにより、希望者を募る場合と、指名する場合があります(受けてほしい社員に、社長や上司が参加を促す)。
当社ではテレビ会議システムを導入しているので、支店の社員も参加できます。
参加者には、私の講義を10回受けてもらいます。
最初に、「私はどういう思いで会社を経営しているのか」「社員には、どうあってほしいのか」を伝えて、企業理念の統一と浸透を図ります。
テーマはその都度異なりますが、ある期のテーマは、「ビジネスと英語」。
英字新聞の記事などを教材にして、ビジネスに関する時事問題について議論したことがありました。
実際にあったビジネスの事例、たとえば、「日本航空が経営破綻したあとに、会社は、客室乗務員組合とパイロットの組合員を大量に解雇した。組合側は不服として最高裁まで争ったものの、会社側が勝った」といった英文記事を取り上げると、「英語の勉強ができる」と同時に、「今の解雇しにくい日本でも、事業整備にともなう整理解雇は認められている」といった労使関係のあり方を学べます。