■4.19
  泊浜で日本通運株式会社の平木社長や社員の皆さんが福井県から応援に駆けつけてくださり、一丸となって1000食分ほどのもちつき大会を開催し、同時に理美容師さん達20名と合流し、マイクロバスを貸しきって、散髪&温泉ツアーも行った。

 泊浜は電気や水道がまだ復旧していない為、お風呂に入ることができない。自衛隊の方々が用意してくれた仮設のお風呂が少し離れた施設にあるが、ゆっくりとリラックスして入浴することはできないし、そこまで行く手段もない方もいる。また、当然だが、髪を切ったりすることも理美容師さんが来なければ難しい状況だ。

 被災地では今まで当たり前のようにできていたことが、当たり前にできてない。例えば……見たいときに見たいテレビも見れない。寝たいときに温かい布団で寝れない。もちろんプライバシーもない。お風呂にゆっくり入ることもできない。

 今回は少しでも心のケアになればと、理美容師さん達による出張理容と、温泉ツアーを行った。震災日以来、ゆっくりお風呂に入ることは1度もなかったようで、もう!大変な喜びようだった。

 こうやって何度も被災地の支援をさせていただき、現地の方と深く関わっていくと様々なことを感じる。みんなの意見を一つにまとめ、自分自身が支援物資の担当となって外部の人達とコミュニケーションを図り地元住民を守る人。少しでも活気が戻るようにと、こんな時だからこそ祭りやイベントを中止にせず実行しようと計画する方。「避難所にいる96人。最後の1人が仮設住宅に移れるようになるまで避難所に残る」と決意を決めておられる区長。

 まさしくリーダーシップとはこのことだ、と感心させられた。リーダーはいざという時、誰よりも自分が動く。

 ソフトバンクの孫さんは自ら寄付をするだけでなく、携帯、iphone, ipadを支援物資として大量に提供してくださった。

 口でああすればいい、こうすればいい、と言う者は多いが、いざという時行動できる人がどれほどいるだろうか?言うは易し、行うは難し。それは今回の震災を見ても明らかだろう。どこまで行っても現実を決定するのは行動のみだ。そのためにはやっぱり自分が動かなければならない。「誰か」に期待するだけではなく、「自分」が行動しなくちゃならん。あくまでも行動の主体は自分。