2011年4月、営業部で書店営業を担当してきた若者に、書籍編集局への異動辞令が出た――。本連載は、ひとりの新人編集者がまったく経験のない仕事の中で、様々な壁にぶちあたりながら成長していく過程を、自らの言葉でしたためていくものです。あたたかい目で見守っていただけましたら幸いです。
はじめまして、ムラタです。
「ムラタくん、これから毎週日記書いてもらうことになったから。I編集長も了解済みだから、よろしくね」
高田純次さん著書『適当日記』の編集担当Cから、とても適当に呼び止められたときにはもう、私の一存でこの仕事を断る権利などありませんでした。
冒頭でちょっとしたグチをお伝えしつつ…ダイヤモンド社書籍オンラインをご覧のみなさま、はじめまして。5月中旬に書籍編集局第二編集部に異動となりました新人編集者のムラタです。恥ずかしながら、このような形でみなさまに日々の生活をご報告させていただくこととなりました。
こちらの日記、すぐにでも使える知恵が満載の「ダイヤモンド社書籍オンライン」のなかにありながら、これといって役立つ情報はありませんが、ご立腹することなく一時の箸休めとしてご覧いただければ幸いです。
さて、幸か不幸かこのような形で記念すべき第1回を迎えることとなりましたので、簡単に私の自己紹介をさせていただきます。
まず、これまでの経緯を簡単に。私は大学卒業後の2009年にダイヤモンド社へ入社し、以後2年間は営業部に所属。営業マンとして主に神奈川県、新潟県の書店さんを担当させていただき、本当に多くの書店員さんに育てていただきました。そして2011年春の人事異動にともない、ひょんなことから書籍編集局第二編集部という部署に異動することとなり、現在に至ります。
営業部時代、敏腕編集者の企画に対しても「このタイトルだと伝わらない」「誰が買ってくれるのかわかりませんよ」と、好き勝手に物申していたことを若干の後悔とともに振り返る今日このごろ。
みなとても優しく前向きな先輩のため、過去のことはきれいさっぱり忘れていると思います。積極的に忘れていて欲しいという願望も込めて…。
書籍編集局とは
私の自己紹介はここまでにさせていただき、これをせっかくの機会と捉え、書籍編集部の説明も簡単に。決して「書くことが思い浮かばなかったから字数を稼ぎたい」という邪な気持ちで書きはじめるワケではありません。