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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#6では、化学業界の予測年収を独自に推計し、全88社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
高待遇の化学業界
800万円以上は23社に
化学業界はいま再編の大波の中にある。石油化学コンビナートでは、国内に12あるエチレン製造拠点のうち、千葉では四つのエチレン製造拠点を二つに、川崎でも二つを一つにそれぞれ集約するなど、将来的に8カ所ほどに統合・集約される方向だ。
中国の化学品の過剰供給による稼働率の低迷などを背景に、国内のエチレン製造拠点は供給体制の見直しが急務となっている。石油化学業界には強い逆風が吹いている。
一方で、半導体製造材料など日本が強い競争力を持つ領域もあり、生成AI市場の拡大を背景に、業績を大きく伸ばしている企業も多い。
そんな化学業界の3年後の年収はどうなるのだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、2025年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回、化学業界88社のランキングを作成した。もともと、平均的な水準に比べて高年収の企業も多い化学業界だが、試算の結果、年収1000万円以上が5社、年収800万円以上が23社となった。
富士フイルムホールディングス、三菱ケミカルグループ、三菱ガス化学、信越化学工業、太陽ホールディングス、東京応化工業、三井化学、ダイセル、日産化学、日本ペイントホールディングス、関西ペイント、旭化成、東レ、クラレ、東ソー、住友ベークライト、日本触媒、日本曹達、積水化学工業、ウルトラファブリックス・ホールディングス……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







