サンドイッチの価格が米国でニュースになった。米ワシントンのホワイトハウスの近くに、「Mirabelle」という最近人気の高級フレンチ・アメリカン・レストランがある。米紙「ワシントン・ポスト」(4月4日)は、その店のハムサンドイッチの価格がなんと26ドルになっていると報じた。
チップや税金を含めれば、支払額は日本円で3600円を超すことになる。驚きの価格だ。見た目は至って普通なのだが、その店が提供しているランチメニューの中では一番人気だという。
ワシントンは高額所得者が多い街だ。また、近年の米国の消費者は、外食の際に特別な「体験」を求めて対価を支払う傾向が強くなっている。業界では有名なこの店のシェフは、料理にこだわりの食材を使っているとうんちくを語っている。
とはいえ、常識的に考えれば、サンドイッチの価格が26ドルというのは高い。「ワシントン・ポスト」も次のように評していた。「このサンドイッチは、ロケットのように上昇していくワシントンのレストランの価格を表す新たな事例といえる」。
このサンドイッチはやや極端なケースではあるが、米国における外食価格の上昇は全般的に激しい。消費者物価指数(CPI)でファストフードではない料理店の外食価格を2000年と現在で比べると、57%も上昇している。
日本の感覚からすると、「本当にそれほど値上がりしているのか」と思うかもしれない。そこで、実際に確かめてみよう。