ICタグのメリット
一括瞬時の決済が可能

 まず、ICタグのメリットを見てみよう。ICタグの良さは、第一に一括、かつ瞬時に決済できることにある。

 ICタグはチップから無線で情報を発信する仕組み。買い物した商品をICタグのリーダーのあるレジで精算すれば、バーコードのように、いちいち読み取る必要がない。同じような品目数ならば、精算時間はバーコードに比べ3分の1以下、4分の1というデータもある。

 現在のセルフレジ(無人レジ)は、自らバーコードをスキャンし清算する必要があり、不慣れな消費者は時間がかかり、今ひとつ人気がないのが実情だ。ICタグならば、複数の商品をレジ台に置けば瞬時に一括して読み取ってくれるので、消費者はセルフの自動精算機で支払いを済ませるだけとなり、レジ時間のスピードアップになるし、小売店側はレジ要員を極端に減らせる。いや、レジ要員は置かなくてもいい。

 というのも、流通業ではシステム的に店舗の出口で一括決済ができるようにしておけば、アマゾン・ゴーのように商品を棚から持って帰ることもできるのだ。

ICタグの凄いところは
サプライチェーン全体の効率化

 ICタグの凄いところはサプライチェーン全体の効率化につながるところである。現在はバーコードでの管理であるため、どこのメーカーが生産した、何という商品であるかという程度しか把握できず、メーカーで作られた商品がどこの卸に入り、いつ小売業に出荷されたかなどいうサプライチェーン情報を管理するのはいちいち人手をかけてやらなければならず手間がいる。

 ICタグは情報量が多く商品情報を書き込んだり、読み込んだりできる。いつどこで加工されたかなどいう加工工程ごとに記憶できるために、トレーサビリティなども容易になるというメリットを持っている。

 理屈的にはICタグは遠隔操作ができるため、Aという商品が棚から一つ売れたという情報がリアルタイムにつかめ、自動発注や自動値下げ、さらには売れている商品の店舗間移動なども容易になる。