女性たちは本当に
不倫を嫌っているのか?

 というわけで、フランスでも日本でも大人気のマクロン夫妻だが、よく考えてみたら、2人の物語は「奪略愛による不倫劇」でもある。ツイッターでもそのことを指摘して揶揄する投稿もちらほら見かける。しかし、そんなことで2人に水を差しているのはたいていが男で、女性たちはまったく意に介していない。しかし、これは不思議な現象ではないか。なぜなら女性は不倫を嫌う。少なくとも日本の女性は嫌う。とくに既婚女性は嫌う。それが常識だと考えられているからだ。

 企業が芸能人の不倫スキャンダルを嫌うのもそのためだ。芸能人が不倫報道されると番組を降ろされるのは、CMスポンサーが女性客を忖度して不倫芸能人を嫌うからで、テレビ局はスポンサーに忖度して番組から降板させる。すべてはお客様のためであり、別にコンプライアンスが理由ではない。なのに、略奪愛のマクロン夫妻のことは女性たちも悪くは言わない。それどころか、「神」とまで崇めている。それはなぜか。実はそこに、女性たち、とくに既婚女性たちの複雑な心理が隠されている。

 女性たちは、本当に不倫を嫌っているのだろうか。かつて『昼顔』という不倫ドラマが人気となったことがある。2014年7月~9月にフジテレビ系で放送されたドラマだが、この番組サイトでアンケートをとったところ、不倫容認派が7割弱にも達した(「不倫は絶対に許せない」という質問項目に「そう思わない」67%、「そう思う」32%。回答者数約16万人)。また、「身近に不倫をしている人がいる(したことがある)人がいる」に「いる」が70%もいた。不倫ドラマの公式サイトの調査だから、このような結果になったのだとも考えられる。

 ただし、週刊ポストの調査によれば、既婚女性1000人(21~69歳、平均年齢40.6歳)のうち、22.8%が「不倫経験あり」。不倫経験のない女性のうち、15.6%が「不倫願望がある」と回答している。また、相模ゴムが全国約1万4100人の20~60代の男女を対象に行った調査によれば、「既婚または交際中の女性」の約16%が浮気をしている。その中で最も浮気率が高いのが40代女性で、19%が浮気中だという。