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河村浩明・シマンテック(日本法人)社長インタビュー
「爆増する“脅威”に打ち勝つ情報保護を企業に提案。
セキュリティ、バックアップ、ストレージを3本柱に」

【第1回】 2011年7月4日
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 また、パートナーのシマンテックに対する評価は、営業支援やテクニカルサポートの品質に対しては高いものの、テクニカルサポートの利用のし易さやエンドユーザー導入時の技術支援に対しては低いことがわかった。これは重点改善ポイントとなる。

 今後は、ユーザーにとってよりつきあいやすい企業を目指し、既存パートナーのチャネルを使って情報保護の大切さを啓蒙していくことが必要だと感じた。

 事業体制については、従来の「3つの柱」に加えてSMB向けビジネスを新たな重点領域に位置づけ、SaaS(Software as a Service)ビジネスとSMBビジネスをグローバルに統合し、新たなビジネスユニットとしてやっていきたい。シマンテック全体として、よりSMBに特化したマーケティングをやっていくためだ。

クラウドの潜在ニーズが高い中小企業
ソフトウェアをSaaSでリーズナブルに提供

――クラウドブームで注目されているSaaSサービスだが、一般的に利益率が小さいと言われるSMBビジネスにおいて、商機はあるだろうか。

 我々は、SMBこそクウラウドの潜在ニーズが高いと思っている。シマンテックの強みは、業界で唯一システムとデータのバックアップを両方手がけられることと、オンプレミスで定評のあるソフトウェアを、SaaSでリーズナブルに提供できることだ。社内にITの専門人員が少なく、コストの制約も厳しいSMBにとって、これらは大きな魅力と映るはずだ。

 また、競合他社はSMBを従業員20~30人の企業と定義しているのに対して、我々の定義は従業員1000人以下の企業であり、一般的に考えられているSMBの事業規模よりも大きい。そのこともあり、ビジネスはまだ小さいとはいえ、SaaSサービスは現時点で着実に利益を出している。

――法人向けに関しては、競合他社もクラウド系のサービスに力を入れているため、今後競争は激しくなっていくと思われる。他者との提携も視野に入れているのか。

 現在、買収したメッセージラボのSaaSサービスメニューを拡充して、自社ブランド「Symantec.cloud」(シマンテック・ドット・クラウド)を展開している。

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