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河村浩明・シマンテック(日本法人)社長インタビュー
「爆増する“脅威”に打ち勝つ情報保護を企業に提案。
セキュリティ、バックアップ、ストレージを3本柱に」

【第1回】 2011年7月4日
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――日本法人は、今年度の成長目標をどれくらいに設定しているのか。東日本大震災後に事業計画の見直 しは行なったのか。

 東日本大震災の前と後では、上方修正も下方修正も含めて、事業計画を全く変更していない。日本では、これまで述べてきた戦略に基づき、エンタープライズ向けもSMB向けも年率2割成長を目指すことにしている。「東日本大震災があったから」と言い訳したら、社員は自分で考えて行動する意欲を失ってしまう。米国本社のエンリケCEOも、日本市場の独自性を重視し、こちらに方針を委ねてくれている。

総合的な情報保護ソリューションを
提案できる「水平展開」の強み

――競合他社のなかには、セキュリティのみに注力する企業もあれば、分野の異なる様々なサービスを手がける企業もある。競争が激化する市場において、シマンテックが情報の保護・管理を軸に据えた「水平展開」的なビジネスを行なう意味とは、何だろうか。

 そもそもシマンテックが2005年にベリタスを買収した理由は、エンタープライズ向けの販売力を拡充したかったからだ。ベリタスの買収により、ストレージ管理やデータ・バックアップの高い技術を手にすることができ、ここにきてその相乗効果が本格的に出始めている。そしてこれから、SMB向けのビジネスを強化する段階に入る。

 こうした流れの中で、総合的に情報保護ソリューションを展開できる体制が整ってきた。やみくもに事業を多角化するだけではむしろ足かせになってしまうが、パートナーとの協力体制を軸に「水平展開」の体制を確立できたことにより、競争が激化する市場でも勝ち残っていけるはずだ。

 我々は、現在手がけている分野にしっかり特化して、M&Aもそれに関連したものだけをやっていく。ある意味「愚直なソリューション」とも言えるが、それこそが同社の強みだと思っている。


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