J1リーグは前半戦17試合+1試合の18節を終え、3週間のサマーブレイクに入った。
今は欧州各国リーグがオフから新シーズンに向けて動き始める時期に当たり、J1クラブが欧州の有力クラブと力試しの親善試合をする期間としてサマーブレイクが設けられた。今年は浦和が、香川真司が所属するドイツ・ブンデスリーガのドルトムントと15日に、鹿島がスペイン・リーガエスパニョーラで4位になったセビージャと22日に試合を行なう。
また、他のJ1クラブにとっては後半戦に向けてチームを再整備する期間でもある。前半戦で上位につけたチームは優勝争いに向け、下位に低迷したチームはJ1残留争いから抜け出すためにミニ合宿を行なったりするわけだ。
超大物ポドルスキ来日!
J1神戸が台風の目になる?
そのサマーブレイクを迎えたJ1クラブで今、最も注目を集めているのは神戸だろう。超大物外国人ルーカス・ポドルスキ(ドイツ・32)と元日本代表でこの春までオランダ1部のADOデン・ハーグでプレーしていたハーフナー・マイク(30)の2人のFWが加入。現在はリーグ戦9位にいるが、この大補強によって後半戦は優勝争いの台風の目になるかもしれないからだ。
なかでも他のクラブのサポーターも含め、多くのサッカーファンが熱い視線を注いでいるのはポドルスキだ。ユース時代から年代別ドイツ代表に招集され、19歳でA代表入り。昨年、代表からの引退を表明したが、12年間で129試合に出場し、48得点を記録している。その間、3度のW杯と4度のUEFA欧州選手権でプレーしているが、ポドルスキがメンバーにいたドイツ代表の成績を順に並べると、2004年欧州選手権=グループリーグ敗退、2006年W杯=3位、2008年欧州選手権=準優勝、2010年W杯=3位、2012年欧州選手権=ベスト4、2014年W杯=優勝、2016年欧州選手権=ベスト4。2004年は代表入りしてすぐだったため、2014年の優勝したW杯は故障のため、2016年は若手の台頭などでプレー時間はわずかだったが、それ以外は、この強いドイツ代表のレギュラーFWとしてプレーを続けた。エースナンバーの10番を背負うことも多かったし、2006年のW杯では、あのメッシやクリスティアーノ・ロナウドを抑えて最優秀若手選手賞を受賞したほどだ。