中国資本で蘇った「超高級EV」は宿敵テスラの牙城を崩せるか?Karma Automotiveの公式サイトより

超高級EV「カルマ」に第2世代登場
どんな新機軸が盛り込まれたのか?

 フィスカー・オートモーティブ社といえば、かつて10万ドル(約1100万円)を超える超高級EV(電気自動車)のカルマでその名をとどろかせた。第1号は2011年に俳優のレオナルド・ディカプリオに納車され話題になった。だが、フィスカーは13年に事実上の経営破綻に……。かつてテスラ・モーターズのライバルと目されていたフィスカー社は、中国最大手の自動車部品メーカー、万向集団(ばんこうしゅうだん)に1億5000万ドル(約164億円)で買収(15年)され、カルマ・オートモーティブ(本社:カリフォルニア州アーバイン)として生まれ変わった。

 それから2年、いよいよ第2世代モデルがデビューした。車名はレヴェーロ。社名のカルマをあえて外しているだけに意気込みが伝わってくる。予定価格は13万ドルで、カルマを3万ドル上回る。はたしてどんな新機軸が盛り込まれているのか。五星紅旗(中国国旗)に包まれながらカルマの伝統を継承するモデルに、早くも話題沸騰だ。

 レヴェーロはアーバインにあるカルマ本社のほか、サードパーティのディーラーを通して米国とカナダで一斉に発売となる。ディーラーはカリフォルニア州パサディナ、ジョージア州アトランタ、イリノイ州シカゴ、テキサス州フォートワース、フロリダ州パームビーチ、マイアミ、ミシガン州デトロイト、そしてカナダのモントリオールとトロントなどの予定だ。独自のディーラー網は持たないが、たとえばカリフォルニア州ではベントレー、ロールス・ロイス、マセラティなどを扱う超高級車ディーラーに委託される。