真の善行は陽報となって返ってくる

よいことをすれば「さすが○○さん」とほめられたいのが人情です。

また、自分はこんな善行をしたと自慢したい気持ちもあります。

人間には自己顕示欲があり、やってあげた行為に対して見返りを求める気持ちがあります。

言葉のお礼だけでなく、金品や物品を期待することさえあるのです。

そして、期待しただけの感謝や見返りがないと「~してあげたのに」と愚痴が出てしまう。

どんなによいことをしても、自分から宣伝して称賛されようとするのは、見返りを求める行為です。

そういう気持ちは、他人から見透かされ、人間性を疑われ、不信を抱かれるものです。

でも、仏様の慈悲はなんの見返りも期待していません。

「やってあげる」ではなく、自分の成長のために「やらせていただく」という下心のない善行こそ「陰徳」であり、「陰徳を積む」ことが巡り巡って、いつか「陽報」となって返ってくるのです。

●チェックポイント
見返りを期待した行動をしていませんか?
認められたい欲求が先走っていませんか?