1日中がんばって働いたら、仕事終わりには脳も体も疲れ果てています。私たちは、眠っている間にその日溜まった疲れを癒し、翌日も元気に動けるよう準備しています。

 翌日もしっかりと活動するためには、ぐっすり眠って心身の疲れを取り、脳と体をリフレッシュさせることが何より大切なのです。

徹夜明けの仕事は
飲み会後の仕事と同じ

 1997年と少し古い論文になるのですが、覚醒している時間が長くなると、作業能力がどれくらい低下するのかを、アルコールに酔った状態と比較することで示した研究報告があります。

 やはり、起きている時間が長くなる(睡眠時間が短い)ほど、作業能力が低くなっていきます。24時間連続して起きていた場合は、成績が0.94まで落ちています。

 同じテストを、30分ごとに飲酒しながら行なったところ、成績が0.94まで落ちたのはアルコールの血中濃度が0.08%のときでした。

 酒気帯び運転の基準はアルコールの血中濃度約0.03%以上ですから、睡眠不足は酒気帯び運転より罪の重い酒酔い運転で捕まるときと同じくらい集中力が低下していると考えられます。

 アルコール血中濃度0.08%というと、ビール中ビンだと2本、日本酒だと2合、ウィスキーだとシングルで2杯程度の飲酒量です。

 つまり、徹夜明けの仕事は、飲み会に参加したあとに仕事をしているようなものなのです。

 睡眠不足の状態で仕事をしているのはビジネスパーソンにとってはほめられることではありません。判断力が低下し、ミスをしやすくなるのが間違いないからです。