大学院の人気は偏差値順

 全国の臨床心理士指定大学院171校(17年4月現在。専門職大学院を含む)中、約半数が公認心理師への対応を表明した。顔触れも同志社大、立命館大、法政大、日本女子大、明治学院大、京都女子大、追手門学院大、大正大、京都文教大、愛知学院大など心理学分野での有力校が名を連ねる。これらの大学院を修了し、試験に合格すれば、公認心理師と臨床心理士のWライセンス取得が可能だ。

 一方、大学院選びでは通いやすさや募集人数も気になるところ。東洋英和女学院大学大学院は共学で東京・六本木にキャンパスを構える。目白大学大学院は募集人数が30人と多く、狙い目といえる。

 とはいえ、指定大学院の人気は「学部の偏差値順」であると大手予備校関係者は実態を明かす。

 来年には早くも臨床心理士などの心理職実務者や大学教授などを対象に、特例措置で第1回の公認心理師の国家試験が行われる。

 冒頭の研修会を開催した、臨床心理士指定大学院の受験指導に定評のある河合塾KALSを運営するKEIアドバンス・教育教材開発グループの森靖義課長は、「公認心理師の養成カリキュラムの真価や国家試験制度も不透明。ひとまず、臨床心理士を目指し、必要になったころに取得するのも一つの方法」と話す。

 注目度が高い半面、公認心理師対応の大学・大学院がどこまで広がるかは、入試の詳細を含めて、これからの話となる。

(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 西田浩史)