記録することで「発見の目」が養われる
実際にライフログを残してみようと意識してみるとよくわかるのですが、人は、いつの間にか非常に多くのことを「惰性」で生きていることを実感します。
目覚ましで目覚め、朝食をとり、歯を磨いて駅へ向かう。
いつも「同じ」毎日に感じてしまっているかもしれませんが、起きる時間が1分1秒たりともずれていない人はまずいないでしょうし、その日の気温や天気だって、決して毎日同じではありません。
今日はすっきり目覚められたな、という感想だって立派な「ライフログ」ですし、「いい天気だな」と感じたことだって、自分の目を通した立派な体験です。
これをしっかり意識するのかしないのか。その捉え方一つだけでも、日々の生活の充実度がまったく変わってきます。
ぼんやりと「天気がいいな」と感じても、なかなかその程度のことをわざわざ「記録」しようとは思いません。それ以前に、自分はそんなことを感じたのだ、ということをきちんと認識することも、なかなか難しいでしょう。
記録を残しておこうとする意識が、こういった自分が感じた貴重な体験をしっかりと「発見」として認識し、日々の生活に潤いと変化をもたらしてくれるのです。
もちろん、記録をすること自体が目的になってしまっては本末転倒です。しかし、日々のありとあらゆる出来事を「記録する」視点で眺めてみることで、日々の生活の中での「発見力」は確実に成長していきます。