自社ウェブサイトや広告に掲載されている情報はその会社が何らかの意図を持って発信したもので、自社にとって良いことばかりが書かれており、ネガティブな情報はまず掲載されていません。当たり前の話です。だから参考にならないと切り捨てるのではなく、ポジティブな面から出発して、その反対にあるネガティブな面を類推するのです。

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 例えば業界水準より高い給与を謳っている会社があったとしましょう。売り上げと従業員数との関係を調べてみると、一人当たりの売上高が非常に高く、それだけ払っても問題はなさそうである。ただその分仕事はハードで、ノルマは相当厳しいのではないか。また、ノルマを達成できなかった時はどういう扱いになるのだろうか――。

 こんなふうにポジティブな情報の反対側を類推していくと、いろいろな不安が湧いてくると思います。その不安を面接で直接質問し、確認していくのです。

 もちろんネットから得た情報でも不安な点があれば、それも面接で質問し確認していくといいでしょう。面接では遠慮せず、知りたいことはしっかりと聞くべきです。ただ、その時に注意したほうがいいのは、ネットに書き込まれたネガティブなコメントをずっと眺めていると、知らず知らずのうちに物事の見方までネガティブになって、面接での受け答えの仕方もネガティブになる傾向があることです。

そういう人は「物凄い心配症で、ネガティブトークの人だ」と評価され、残念な結果になりがちです。

「きちんと説明しているのに、そんなにうちの会社を“ブラック企業”と疑うなら、別に来てもらわなくて結構です」

 ネガティブトークが過ぎれば、そういう判断をされても仕方がありません。過剰に「ブラック企業ではないか」という心配に振り回されると、転職できるチャンスを自ら失ってしまうわけです。

(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)